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泉屋ビエンナーレ2021 Re-sonationひびきあう聲

泉屋博古館は高度な鋳造技術で作られた中国青銅器を主に常設されている住友コレクションの美術館です。
紀元前の中国で使われていた青銅器は器から炊事道具や楽器まで重圧で精密な技術が駆使され現代まで残っている稀物が展示されています。特に酒を温める道具のとってに付いている装飾は動物が型取られ可愛いくてバシバシ写真を撮っていました。

さて、この企画展は住友コレクションの様々な中国古代青銅器から、現在の鋳金作家たちがインスピレーションを受けて制作発表した展覧会が「泉屋ビエンナーレ2021 Re-sonationひびきあう聲」です。

キュートすぎる…


現代作家が古代から伝わる#金工技法 で表現するものとは。

作家は同じ手法で作るからこそ古代青銅器から当時の人々の生活や思想、信仰…あらゆるものを想像し見えてくるものを分解し、作家はインスピレーションから新たに再構築するように自身の作品にしていく。現代作家が今生きて感じるものと古代のものを技法で繋げ、次世代へ残していくような作業だと思いました。


死についての意識も古代と現代は違うだろうし、可愛いという表現は今では伝わるが、古代ではそんな感覚すらなかったのではないか。同じものでも変化し進化し新しいものが生まれている現代と古代を見比べオマージュしているこの泉屋ビエンナーレは面白い企画だと思いました。

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