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健康で文化的な最低限度の生活~介護現場でコーチング研究②~

コーチングに興味を持っています。
コーチングを勉強しています。

研究途中であるため、仮説がふんだんに盛り込まれています。ご容赦くださいませ。

大企業を経て介護業界に飛び込んだわたしは、少子高齢社会の課題を解決し、よりよい社会を構築するため、アカデミック(社会学・心理学・経済学・法学・政治学等)文献・情報、日頃の経験を整理し体系化していこうとしています。♯壮大だね

社会福祉の成り立ち

第25条すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
2 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

日本国憲法

どうやら、社会福祉の根拠は憲法からきている。
どうでもいいですが、憲法は法律は全く別物なんですよね。

憲法☞行政・立法・司法という国家機関を制限するもの・ルール
法律☞一般社会における市民を制限するもの・ルール

だそうです。

先の大戦などで、国民国家としての存続・維持を図るためにも社会福祉は非常に重要だったそうです。けが人や生活困窮者があふれ、社会麻痺が収束しない場合、国家破綻をきたしてしまいます。

日本国憲法第25条において、国民は日本国と「社会福祉、社会保障及び公衆衛生」を維持管理し、向上を図ってくださいねと約束をしました。
結果、福祉関連法が成立し、現在の福祉制度が確立していったそうです。

コーチング×福祉=? コーチング×ビジネス・スポーツ=?

さて、本記事のタイトルにも記載したコーチング。
日本国憲法~現代福祉制度に至るまで、根拠となるものを概観してみました。
なぜ、これが必要だったか?をこれから説明していきます。

ある国際コーチング会議が開催されたときのことです。「コーチングとは何か?」というテーマで話し合われました。一流コーチたちから思い思いの考えが出されましたが、共通の定義が示されることはありませんでした。結局、コーチングを1つの定義でくくることは難題だという結論に至りました。

引用:決定版コーチング 良いコーチになるための実践テキスト
著:ジェニー・ロジャース
訳:鶴見樹里 徳永正一
発行所:日本能率協会マネジメントセンター

コーチングは、バシッと決まった定義付がない。そのため、コーチングは使うシーンで意味が異なってくると思います。

例えば、ビジネスやスポーツ(競技タイムや売上利益といった定量的測定が可能)といった分野では、「生産性」をいかに向上させるかを目的とした「コーチング」が進められます。

対して、福祉におけるコーチングは、何を目的とするかがビジネスやスポーツより曖昧です。福祉の目的は、日本国憲法の解釈に基づく「人格の尊厳・自立支援」だからです。

福祉分野でのコーチングについて

社会保障費は、少子高齢社会で逼迫しているとよく語られます。そのため、「必要な人に必要な費用」を使うことが重要です。

しかし、その「選別」には人為的な意思や意図が入っています。
コーチングを行い、利用者にとってよりよい選択をしてもらい、よりよい福祉サービスを提供するためには、時間とお金が必要です。

社会保障費の削減は重要なのは誰もが認めること。しかし、よりよい現代的福祉を行うためには、「良質なコーチング×コスト(時間・費用)」という発想が重要なんじゃないかと考えました。

介護現場からは以上です。

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