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介護におけるIT・AI利活用~人材難・介護難民という人的リソース課題~

大手企業を経て、介護現場に飛び込んだ私が考える「介護におけるIT・AI利活用」を考えてみました。

ただ単に思いついたことを書きました。
ブレイクタイムとして話半分に読んでいただけると嬉しいです。

介護業界のIT活用の現状~肌感覚~

ITといっても様々な活用法があると思います。
介護現場のITは以下のようなものがあると思います。

①利用者様情報や利用者様へのサービス提供履歴を記録するなどのいわゆる「CRM的システム」
②メールなどのコミュニケーションツール(介護事業者間での業務に関わる資料の授受もITでできるようになってきました。しかしFAX文化は健在)
③勤怠管理
④介護現場の資料作成
⑤施設などで使用される備品受発注システム
⑥スタッフ勤務スケジュール作成(稼働計画)

あたりでしょうか?

日常業務はだいぶ簡素化できたのではないかと思う一方、根本的な人材難を救うIT技術の利活用になっているかというとまだまだ足りないという印象です。


参照:介護現場の人材不足数~厚生労働省発表 平成27年

少し古い情報ですが、わかりやすい数値なので参考程度に。

○ 2025 年に向けた介護人材にかかる需給推計(確定値)
■介護人材の需要見込み(2025 年度) 253.0 万人
■現状推移シナリオによる 介護人材の供給見込み(2025 年度) 215.2 万人☞需給ギャップ 37.7 万人


サービス提供責任者の立場で、最も「労働時間とメンタルリソース」を奪う介護の仕事

それは、
◆サービス提供内容を立案・作成(アセスメント→計画立案)
◆ご家族様やご本人様とのサービス内容合意形成
◆サービス提供内容が正しいのかの内省・改善策立案(評価→再アセスメント)

ここは、CS(顧客満足)を意識すると結構大変。
でも、ここが正しくできていないと「よりよい介護」にはならないと思います。

ドラスティックなIT活用が必要なのでは?

上に記載した、現状の介護現場でのIT活用を考えました。
現場の日常業務のIT化はITサービス提供をする企業様や加算等の施策を進める行政様の努力もあり、進んでいると思います。
しかし、より「知的生産・コミュニケーションを要する顧客対応」の分野は属人的なままであるのが肌感覚。

属人的であるが故に、「できる人材の確保」が難しいというのが本音だったりする。

ここを客観的なデータで、AIにやってもらえたらいいんじゃないかと思います。
しかし、現状サービスを受ける側(介護を受ける人たち)のITリテラシーが高くない場合があります。

スマホを使いこなす高齢者が増えていく今後、AI技術は介護の人材難救済策の有力候補?

行政でも、「LIFE(科学的介護情報システム)」を導入しようという動きもあります。
科学的介護とLIFE (mhlw.go.jp)

ぜひ、データベースとAI技術の有機的な融合で、介護現場の質向上・生産性向上を目指したいです。#UIUX勉強してみよう #エンジニアリングワカラナイ

介護現場からは以上です。

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