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ペンダントライトの選び方

インテリアをこだわるうえで重要な要素である「意匠照明」は
明るさを獲得するためだけでなく、オブジェのような役割をもっています。
なかでも、床のスペースをとることのないペンダントライトは
空間の性質に関わらず取り入れやすい照明器具ではないでしょうか。

今回は照明デザイナー視点でペンダントライトの選び方をまとめました。
好きなものが見つからない、どんなふうに探したらいいかわからない
などのお悩みをもった方々に参考にして頂ければと思います。

3つの軸で探す

ペンダントライトは各ブランド、各メーカーから
膨大な製品が市場に出ているので、
好みのものを探すのはなかなか大変です。
ある程度の具体性をもって、どんな器具がいいか考えてみましょう。
ペンダントライトを探すうえで考慮したい3つの軸をご紹介します。

照明手法を軸にする

「どこに使いたいのか」「どのくらいの明るさが欲しいのか」
「どんなふうに照らしたいか」によって選び方が大きく変わります。
照明手法 = 光り方 を軸にすることで、
目的に対してどんなペンダントライトが適しているのか見えてきます。
下の図はペンダントライトを「照明手法」で分類したマトリクスです。

上はアンビエントに対する光、下はタスクに対する光の%を示しています。

器具の名前は同じ「ペンダントライト」でも「照明手法」によって
得られる効果が全く異なるということがわかると思います。

目的はテーブルを照らすことなのに「間接照明」を選んだり、
明るい雰囲気にしたいのに「直接照明」を選んでしまっては本末転倒です。
目的に合った「照明手法」を取り入れて快適な照明環境をつくりましょう。

通販サイトなどでは照明手法を軸にした検索はできませんが
「こんな光り方がいい」という視点をもつことで
選択肢を大きく絞ることができます。

明るさを軸にする

明るさの感じ方は人それぞれ、もちろん正解はありませんが
白熱灯のW数や、相当するルーメン数を基準に目安をまとめました。

「ダイニング」は4人掛けのテーブル基準

明るめが好きならW数を1段階上げる、暗めが好きなら1段階下げる。
もし調光ができる環境なら明るめをものを選んでおくなど
好みの明るさに調整してみてください。

コストを軸にする

FLOSやBOCCI、moooiなどの「ピン」から
IKEAやニトリ、無印良品などの「キリ」までその価格差は大きいです。
せっかく好みのデザインに出会うことができたとしても、予算に合わなければあまり意味がないので、あらかじめ決めておきましょう。

とにかくコスト重視、安めなら¥10,000未満が目安
→デザインがきれいなものなら、IKEAや無印良品がおすすめです。

もう少しこだわりたいなら¥30,000くらいが目安
→イサム・ノグチのakariシリーズやHAYなども候補になる予算感です。

デザイン重視で予算に上限がない方は有名ブランドを扱っている
→Cassina、CONRAN SHOP、CIBONEなどのショップで探しましょう。

効率よく探したい

取り扱いのないブランドもありますが、輸入ブランドから国内品まで
幅広く扱っている下記のサイトがおすすめです。

今後も照明に関する、ためになる記事を投稿していきますので
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