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【骨】の基礎を知ろう!

こんにちは!youkaです!

以前の記事で成人の身体には約200個の骨があるというお話をしました。
今回はその【骨】について詳しく見ていこうと思います。

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骨は上の図のように『骨質(皮質骨・海綿骨)』、『関節軟骨』、『骨膜』、『骨髄』の4つの組織から成り立っています。

【骨の役割】
臓器を保護し、外部からの衝撃を直接受けないように守っている。
体をしっかり支える
③体内のカルシウムの99%を貯蔵している。
④骨髄で赤血球、白血球、血小板などの血液を造っている

これら4つの大きい役割をしてくれている骨ですが、常に再構築(リモデリング)を繰り返しています。リモデリングとは、古い骨を吸収(骨吸収)して、新しい骨を形成(骨形成)する作業のことを言います。この骨吸収と骨形成のバランスが崩れ、骨形成よりも骨吸収が上回った場合は骨量が減少し、骨粗鬆症と言われるようになります。
骨粗鬆症とは「骨強度の低下を特徴とし、骨折のリスクが増大した骨疾患(米国国立衛生研究所-2000年)」と定義されています。

骨粗鬆症は①原発性骨粗鬆症と、②続発性(二次性)骨粗鬆症の2つに大別されます。閉経後の女性や高齢者に見られるのが①で全体の90%を占めており、さらに閉経後骨粗鬆症と老人性骨粗鬆症の「退行期骨粗鬆症」と妊娠後骨粗鬆症などの「特発性骨粗鬆症」の2つに分けられます。残りの10%である②は骨粗鬆症を誘発する疾患からくるもののことを言います。

ここで1番伝えたいことは、①原発性骨粗鬆症は予防できる!と言うことです。予防するためにはまず骨粗鬆症の原因を知らなければなりません。

【遺伝・身体的因子】
年齢・性別:閉経後のエストロゲンの急激な減少に伴い50~60歳代の女性に多い。
人種:黒人は白人やアジア人に比べて骨密度が高い。
体格:体重が重いと、その分骨に対する刺激となり骨形成を促進することもあり、やせている方が骨量が低くリスクが高い。
内的ホルモン:女性ホルモンの影響。
【環境因子】
食事:カルシウムの摂取不足、たんぱく質の過剰摂取、リンの過剰摂取、塩分の過多摂取などが発症のリスク要因とされている。
運動:運動量が多い場合は骨量が増加するが、少ない運動量では骨量に影響を与えない。ただし、長時間や激しい運動、食事制限などにより無月経となると、逆に骨量が減少する。
喫煙:エストロゲンの分泌量を低下させ、早期閉経や骨吸収の増加を促進する。またカルシウムの吸収を抑制し、尿中への排泄も促進する。さらに骨芽細胞の機能を低下させる。
飲酒:アルコールの多量摂取で肝機能障害が起こり、ビタミンDの代謝障害を起こす。
カフェイン:過剰摂取は尿からのカルシウム排泄を増加させる作用がある。

以上の原因から、予防できるものとしては【環境因子】であることは明らかだと思います。食事・運動の重要性については今までの記事でも何度かお話してきました。

骨量を効果的に増加させることができる負荷としては、《静的負荷よりも動的負荷》また、《負荷の回数よりも負荷の強度》の方が影響があると言われています。例えば1日10回のジャンプ動作でも大腿骨頸部や脊柱の骨密度が上昇することがわかっています。つまり、毎日のラジオ体操をするだけで効果的だということです。

運動が骨粗鬆症の予防に繋がることは明らかですが、それに加えて筋力増強にもなりますし、一石二鳥であることは間違いありません!
しかし、どの運動が最も効果的かと言われると、その人の年齢や基礎疾患の有無、生活習慣などの個人差が大きいため、絶対はないのが現状です。
自分に合ったものから無理せずはじめていくことや、若い頃から運動をはじめていくこと、さらにその運動を継続していくことが一番大切なのではないかと思います。

また運動については適宜アップしていきますので、参考にしながら実践してもらえると嬉しいです!

Let's exercise!

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