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東宝から「川島雄三作品」のDVDが追加発売! これはうれしい。

2022年1月19日に、東宝時代の川島雄三監督作品が追加発売されます。「グラマ島の誘惑」や「イチかバチか」「青べか物語」が今年の7月21日に発売されたばかり。出費がかさみますが、これはうれしい悲鳴です。東宝に感謝!

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(各作品の解説は「ユリイカ・監督:川島雄三」(1989年3月25日知発行)より引用します)

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■「花影 」

原作:大岡昇平/監督:川島雄三/脚本:菊島隆三/音楽:池野成
出演:池内淳子/池部良/佐野周二/三橋達也/有島一郎

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川島雄三談「原作のヒロインと池内の年齢にズレがあって、そのへんに苦労しました」

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■「接吻泥棒 」

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原作:石原慎太郎/監督:川島雄三/脚本:松山善三/音楽:黛敏郎
出演:宝田明/団令子/草笛光子/新珠三千代/北あけみ

川島雄三談「やとわれ監督、といったものです」

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■「人も歩けば」

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原作:梅崎春生/監督:川島雄三/脚本:川島雄三/音楽:真鍋理一郎
出演:フランキー堺/小林千登勢/淡路恵子/加東大介/森川信

川島雄三談義「これは、もう、負け犬でございます」

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■「特急にっぽん」

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原作:獅子文六/監督:川島雄三/脚本:笠原良三/音楽:真鍋理一郎
出演:フランキー堺/団令子/中島そのみ/小沢栄太郎/太刀川寛

川島雄三談「随筆的に面白い面があり、生かさなければと思いましたが、(・・・・・・)」

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■「箱根山」

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原作:獅子文六/監督:川島雄三/脚本:井手俊郎/音楽:池野成
出演:加山雄三/星由里子/東山千栄子/佐野周二/三宅邦子

川島雄三談「演出の私方が馬力がなかった作品です」

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■「縞の背広の親分衆 」

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原作:八住利雄/監督:川島雄三/脚本:柳沢類寿/音楽:松井八郎
出演:森繁久彌/淡島千景/フランキー堺/団令子/藤間紫

川島雄三談「柳沢類寿君に毎日、号外を書かせて、職人的腕前でやってくれーという東京映画の依頼で、やりました」

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■「赤坂の姉妹 夜の肌」

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原作:由起しげ子/監督:川島雄三/脚本:八住利雄/柳沢類寿/川島雄三/音楽:真鍋理一郎
出演:淡島千景/久慈あさみ/新珠三千代/三橋達也/川口知子

川島雄三談「それほど反米的ではなく、むしろユーモラスなナレーションだったんですが」

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個人的には「人が歩けば」がおススメです。

川島雄三のナンセンスコメディには、とても楽しい傑作が多くて面白いです。
本作もその一つで、“どんどんあらぬ方向に転がって行く物語”の楽しさを満喫出来る映画で、フランキー堺、小林千登勢、横山道代、桂小金治、淡路恵子、加東大介、沢村いき雄、沢村貞子、春川ますみ、森川信、三遊亭小円馬、藤木悠、ロイ・H・ジェームス、由利徹、若水ヤエ子…らが繰り広げる、多重に絡まった狂騒曲は、次々と予想不可能な展開をしながらラストで見事に円環を綴じて観客を唸らせてくれます。
言ってみればシェクスピアの“真夏の夜の夢”の様に、ナンセンスなドタバタでありながら、適度な緊張によって物語を締めているので、名人の落語を聴いているかのように、安心して奇想天外な展開を楽しむことが出来る作品です。

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これで、川島雄三の旦那の作品は、すべてソフト化されたのかな? いやあ、長生きはするものです。


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