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ウィノナ・ライダー主演「17歳のカルテ」を鑑賞。

私は十数年ぐらい前「ワシは人格障害やないやろか」と悩み、市内の精神科医と心療内科医を、ほぼすべてドクターショッピングしました。そんなときに観たのが、この「17歳のカルテ」という映画です。

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ある日突然、薬物大量服用による自殺未遂を起こして精神科病院に収容されたスザンナ(ウィノナ・ライダー)。パーソナリティ障害という自覚が無く、その環境に馴染めなかったスザンナだが、病棟のボス的存在であるリサ(アンジェリーナ・ジョリー)の、精神疾患である事を誇るかのような態度に魅かれていく内に、精神科病院が自分の居場所と感じるようになっていく。

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しかし退院した患者の近親姦を喝破してその患者を自殺に追い込むというリサの行動から、徐々に彼女の行動に疑問を持つようになって行く。だがその事でリサに疎んじられ、他の患者も全員リサに同調して彼女は孤立する。

やがてリサや他の患者との全面対決に至るが・・・。

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1990年代は境界性人格障害という言葉でしか定義されなかったが、今やこの映画の登場人物たちの様な状態って色んな呼び名に当てはまりますよね。
いずれにせよ、精神病という括りだけでなく、ティーンエイジャーが抱える問題の集大成のような観方の方がしっくりくる。精神的にすごく健康でポジティブな人にはあまり受けが良くない印象がある映画でもあります。

この映画の最高点は2人の主役、ウィノナ・ライダーとアンジェリーナ・ジョリーの際立った演技。特にアンジーが演じるリサはすごい。アンジェリーナジョリーは、この作品で、アカデミー賞助演女優賞を受賞する。

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ぜひ10代~20代前半の時に観て欲しい映画。

個人的には、地下かどっかにあるボウリング場のシーンが好きです。

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クライマックスシーンで、患者がみんなで歌う、ペトゥラ・クラーク 「恋のダウンタウン」が素晴らしい。高校時代から好きな曲です。イギリスの名プロデューサー「トニー・ハッチ」がクリエイトしたオールディーズの名曲です。

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ちなみに、ヒロインは「17歳」ではありません。原作のタイトルは「Girl, Interrupted」。「17歳」というのは映画会社や出版社が「キレル青春というと17歳だろ」と勝手に解釈してタイトルに盛り込んだようです。

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