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いじめの記憶1:私をばい菌扱い

久しぶりにいじめのフラッシュバックが起きた。

熱でうなされているパートナーに話すのは
申し訳ないのでここに書く。


中学2年生の記憶。
私は陰キャでコミュ障なぼっち学生だった。

声をかけてくれる人はいたが、
友達と呼んでいいかわからない。

そんな私を毛嫌いする男子が1人いた。
その男子をAとしよう。

席替えをしたある日、
たまたま隣同士になってしまった。

机をくっつけなければいけないのだが、
Aはあからさまに机を離した。

先生が注意するために近寄り、
くっつけようとするが断固拒否。


A「やめてください!汚い!」


自分は被害者だと言わんばかりの叫びは、
教室中に響く。

私はAと先生のやり取りから目を逸らし、
ぐっと下唇を噛んで耐えた。

これが毎日続いたおかげで
唇が荒れた。


先生が注意すればするほど、
机をくっつけようとすればするほど、
Aは拒否した。

汚いと言ってギャーギャー騒いだのである。

先生も放っておけばいいものを、
毎日毎日くっつけようとする。

その注意する光景が一番傷つくんだと、
どうして分からないのだろうか。

先生は決まり事を守ることにこだわる人だった。

男女で机をくっつけて授業するスタイルを
崩しはしないと言わんばかりに、
無理矢理くっつけようとしては拒否されるの繰り返し。

「もうやめて!放っておいてください!」と
叫んでやりたかった。

そうするともっと目立ってしまうから、
下唇を噛んで耐えるしかなかった。


学校に行きたくなかった。
だけど休めなかった。

一度不登校になって転校した私。

これ以上は成績に響くからと、
親が休むことを許さなかったのだ。

熱っぽくても、朝から吐いても、
引きずられるようにして学校に行った。

学校に行くフリしてサボればよかったな、と
今振り返って思う。

でもその方がもっとひどい目に遭っていたと思う。

先生に一日中監視されていたかもしれないから。


勉強ができない、クラスになじめない
問題児の私。

アニメの主人公のように、周りから賞賛されるスキルは
持ち合わせていない。

ぼっちを極めたぼっちの私を、
ばい菌扱いして反応をうかがい、
傷ついた顔を見て笑っていたA。

あの人は今どこで何をしているのだろうか。

今でもそんな幼稚なことをしているのだろうか。
それとも、立派な大人にでもなったのだろうか。


先生はどうしているだろう。
一番私を傷つける行動をとっていた、あの先生は。

今でも教師をしているのだろうか。
いじめられっ子をさらに傷つけているのだろうか。


私は今でもいじめられた記憶に苦しんでいるよ。
胸がぎゅって苦しくなって、
心臓がバクバクいって、
呼吸困難になりそうだ。

こうして書いて吐き出さないと
どうにかなってしまいそうだよ。


どうして私をばい菌扱いしたんだい?
クラスで浮いていたからかい?

私もAのことが嫌いだったから、
ある意味両想いだね。

嫌い同士だったから、
机くっつけなくて済むのは嬉しかったのに。

先生が余計な事するから、
傷ついちゃったじゃないか。

Aを喜ばせる結果になってしまったじゃないか。


あぁ、またフラッシュバックした。

私の机やイス、筆箱を触って
「汚い」「ばい菌ついた」とギャーギャー騒ぐ
バカ男子の光景。

睨んだつもりで目配せして、
黙って席に座って読書していた私。

わざと椅子を引っ張られても無反応を貫く私。

感情なんてどこかに置いてきちゃったよ。
ただ無でその場をやり過ごした。

そのうち誰にも相手にされなくなって、
席替えで窓際の一番後ろの席。
ぼっちのために用意された席になった。

いよいよぼっちになった。
寂しかった。

学校に行っても誰とも話さずに
帰るんだから。

学校なんて消えてなくなればいいと思った。

先生なんて死んじゃえばいいと思った。

バカ男子も痛い目に遭えばいいと思った。

誰も死ななかった。
誰も痛い目に遭わなかった。

いつも辛い思いをしていたのは私だけ。

ああ、なんでいじめられちゃったのかな、私は。

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