【オススメ書籍】感じるマネジメント -いかに理念浸透を行うか-
デンソーの理念浸透PJを元に書かされた書籍。
”グローバルな規模で、価値環境を共有していく必要がある”
”それを、歴史的・経験的に実証された方法で行っていく。”
そんなフレーズに興味を持ち、購入。
■この本を読むと良い人
■この本で学べること
■メモ
①論理的、正しい伝え方ではなく、自身の体験や感じていることを載せる。同じ資料、同じ時間でも実施後のアンケートは話者別にかなり差があったとのこと。
その違いは、自身がビジョンに共感していることを率直に、紋切り型ではない表現で伝えているか。
役割を全うしようと、一方的に正しく伝えようと思うと上手く伝わらない。
上位の戦略や方針に対し、普段どのようにコミュニケーションを設計・実行しているかに示唆的。
②自分たちにとっての体験を語り、共有し合う。
経営リーダーの理念に基づく体験を語り、他メンバー同士も自身の体験から語り、繋いでいく。
何かを教えるではなく、理念とメンバーの中にすでにあるものをつなぐ。
ともに、見つけ、ともに学ぶという関わり方
理念を持ち、持続的に広がり続けている宗教という領域から手法のヒントを得ていることも面白い。
③いかに理念を浸透させるか
仕組みとして埋め込む企業では、業績と理念を基準とした行動で評価するとのこと。
人事制度の評価システムへの組み込みとサーベイの導入。
サーベイにより、理念浸透のアクション推進度を測定し、組織別に比較し、定期的に
課題がある組織へのアクション促進を行うというもの。非常に合理的。
一方で、それだけではやらされ感になると捉え、
理念に沿った経験を物語で語り合うことで、内省が進み、職場での実践、浸透につながるとおく。
評価されるからやるではなく、やりたいからやるとでは実践度の度合いが変わってくる。
サーベイ等にて可視化はしつつも、浸透・実践の手法としてどちらを選択するか、どのような度合いでやるかは企業文化が出そうな領域。
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