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ヴァイキングVSフランク王国

ローマ帝国崩壊以降のヨーロッパの勢力図は、北方ヴァイキング(ノルマン人)の勢力とフランク王国(ゲルマン民族)の勢力の戦いである。

青がヴァイキング勢力圏
緑がフランク王国
シチリアはヴァイキングの領域
ちなみに、シチリア王フェデリコ二世が前期ルネサンスの開始者である
フランク王国はキリスト教領域であったが、シチリアはヴァイキング=多神教の気質があり、それがギリシャ・ローマの文化の復興に繋がった。

キリスト教の拡散によって、結局はヴァイキングが衰退することになるのだが、後期ルネサンスはイギリスとスウェーデンから始まった。
現代においてもこの構造はしっかりと残存している。

ヴァイキングは非宗教的・民主主義的・科学技術的
フランク王国はキリスト教的で権威主義的

おそらく、数年後にはヴァイキングがNatoを中心とした民主主義陣営
フランク王国がEUを中心とした枢軸陣営を形成していることだろう。
思えば、ヴァイキングもNatoも軍事的な連帯であるが、フランク王国もEUも宗教的な連帯である。
そして、何時の時代であっても、宗教とは法律を否定し、不義を肯定させるために存在している。

筆者も、今日の伊仏独首脳のキエフ訪問まで、フランク王国の残存に気付いていなかった。
彼等はウクライナにロシアへの降伏を訴えたのだろうが、これはヨーロッパの独ソによる分割の再来に過ぎない。
これが成立すれば、間違いなく東欧諸国はドイツとロシアに合併されるだろう。

冷戦が終われども、平和など来ない。
人間の世界では、自由と公平は弛みない努力によってしか支えることが出来ない。

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