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学校の成績表から学ぶ子供の育て方

数年前からなぜか、学期末の成績表は学校が終了してから学校に取りに行くことになりました。

そんなわけで、先週の水曜日6月29日は成績表ピックアップの日でした。

急用があり、近くまで行ったので、予定より早い時間にピックアップできないかと学校に連絡したところ、問題ないとのことで学校に寄りました。(田舎の小さな学校なので、融通がきくところが嬉しかったりする😁)

成績表を開けてみてみると、成績が上がったり下がったりした科目がちらほら見えましたが、算数以外年間を通して全体的に大体同じでした。
(算数はかろうじてパスしたという感じですが… よって、只今強化中です。)

私が見終えるのを待って、末っ子は自分の成績表にさっと目を通し、満足したようでした。

一つ一つの科目には先生たちのコメントも書かれています。

そこで気づいたことが3点。

1.どのコメントもポジティブなものから書かれてある

どんなに良くできなかった科目でも、褒めるに値することが必ず書いてありました。
悪いところではなく、いいところに目を向けるということは、大事なマインドの持ち方ですね。

2.良くなかったことも「次回改善できること」として書かれてある

よくできなかったことは、
「ここをこのように変えると良くなるよ。」
と励ましの言葉に変えられています。

実用的なアドバイスであると同時に、今は苦手に思うかもしれないけど、諦めないで頑張っていこう、というメッセージが伝わってきますね。

3.平均が基準

満点を目指すのが当たり前のようなアジアと違うのは、平均点(A,B,C,D,F の C)が基準になっているところかなって思います。

アジアによくある傾向で、誰もがAを目指し、Aでなければだめなのではなく、「普通(C)で当たり前」という暗黙の了解があるように感じます。

カナダでは、「勉強」するという感覚がなく、勉強ができる子は勉強しなくてもできる子、勉強が得意ではない子は、もっと勉強して成績を上げるのではなく、他の得意なことを伸ばしていく、そんな傾向にあります。

ですので、75%だとしても、C (平均)以上ですので、「Good Job!」と褒められるわけです。

B(80-90)ですと、平均以上なので、勉強ができる子!というイメージを持たれます。

今まで成績表について深く考えたことはありませんでしたが、今回カナダ教育を少し振り返ってみて、先生方のコメントに子育ての秘訣をみたような気がします。

まとめてみますと、

✔ 誰にでも褒めるに値するところが必ずある
✔ みんな得意、不得意がある
✔ 特定なことを完璧にできないからと言って否定されることはない
✔ みんながみんな、百点満点を目指さなくてもいい
✔ 子どもの個性を育てていくのが大事

子供にとって、不得意な科目で自分を否定されることなく、苦手なことは「他の人と比べるのではなく、自分のベストを尽くせばいい。」というメッセージは素晴らしいと思いました。


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