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“場”の価値

〝場〟としての完成度が高まる(=多くの人にとって魅力的な空間になる)と、〝提供物そのもの〟に対する欲求よりも「この雰囲気が好き/この空間にいる面白い人たちに会いたい/この空間にいる自分のペルソナが好き」といった欲求が多数を占めるようになります。提供サービス自体は、〝たまたまそのサービスだった〟というくらいにまで、サービスそのものから焦点がずれていくのです。

『誰でもすぐに戦力になれる未来食堂で働きませんか ゆるいつながりで最強のチームをつくる』 (祥伝社 )
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会社であれコミュニティーであれ組織というのは何某かの明確な目的を持って作られるものだが、“場”というのは組織を包み込む空間のようなもの。地上のあらゆる物が重力場の影響を受けるように、組織は“場”の影響を強く受ける。

目的がいくら素晴らしかったとしても“場”が良くなければ人は能力を発揮できないし幸せにはなれない。目的を達成しても人が幸せでなきゃ意味がない。人が幸せなら目的から外れたって結果オーライってこともあるだろう。そもそも目的が一つって窮屈だ。強い弱いはあるにしても組織は多様な目的の集合体であって良いのだ。

良い“場”で幸せな時間を過ごせたらそれでええやん。ガチに目的を追求するのもいいけど、そんな“ゆるいつながり”が許される場にも価値がある。






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