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美術展感想垂れ流し備忘録 -鈴木敏夫とジブリ展-22/5/22

京都文化博物館

さすがはジブリなだけあり老若男女いろいろな人が来ていて入場が混雑していて整理券を配っていた。

鈴木敏夫さんがテーマの展示なので、ジブリのプロデューサーになる以前の話から始まっていた。文字数も情報量もかなり多く、数時間かけてみたけど最後は疲れて展示物の手書きの文字とかは読み飛ばしてしまった。
ジブリ展とはいえ大人向けの内容だった。

〜鈴木敏夫さんの軌跡まとめ〜
子供の頃、たくさん漫画を読む。
愛知県で貧困格差の境界線付近に住んでおり価値観に影響を及ぼす。
学生時代も漫画やアニメ、本、映画、たくさん嗜む。
大学時代は学生運動に参加して、才能があり頭?になったが、糸を引く大人の存在に気付いて熱が冷め、友人からの言葉で就職を決意、徳間書店に入る。
徳間書店は最初にいた部署で上司と衝突、飛ばされた結果アニメージュの編集長に。
アニメージュが大成功。アニメージュの企画で宮崎駿、高畑勲と仕事をし親交を深める。
共同でアニメ映画を作る。
ジブリの事務所設立に携わり、昼徳間書店、夜ジブリの二足のわらじに。
その後正式にジブリのプロデューサーに。

アニメージュの表紙がたくさん展示されていた。
アニメ雑誌だけどファッション誌を参考に表紙のデザインをしたそうで、今見ても古臭くなくてかっこいい表紙だなと感じた。
そういう発想力がすごい。
そしてガンダムで大成功したアニメージュをジブリ系?に舵を切る判断力。

鈴木敏夫さん、本当に仕事ができすぎる人だ。
わたし自身は働く上で絶対にワークライフバランスを大事したいタイプだし、鈴木さんのアニメージュ時代の部下へのアドバイスのスパルタ具合とか、現代ではまあまあアウトなのでは、、?と思った部分もあったけど、
(でも鈴木さんは適材適所で人材を配置することでも有名だとか。)
それでも、ここまでできる人じゃないと日本で誰でも名前を聞いたことがあるような、すごい仕事はできないんだよなあ、、と
仕事に対し自分の中に少し違った視点を持てた。

宮崎駿は天才だけど、天才の監督だけじゃジブリは今のようになっていないどころか、一作目も完成してないんじゃないだろうか。
出会った人材と親睦を深め仕事に巻き込む社交性や、
やろうとした企画を、猛反対に遭うなど壁があっても方法を考え、最後はしっかり通す発想力と実行力。それがあってジブリの名作達が完成したんだなあ。
10枚にわたる手書きの企画書を書いて成功する理由を話して説得し企画を通したとか、
ラピュタの後にトトロは大人しすぎて流行らないと出資してくれる人から猛反対に遭った際に火垂るの墓と同時上映するということで企画を通しただとか。

三鷹にあるジブリの森美術館は行ったことがあったけど
スタジオジブリが最初吉祥寺にあったことを初めて知った。
今年のゴールデンウィークは高円寺を拠点に阿佐ヶ谷、吉祥寺へ遊びに行き、三鷹も用事で一瞬(電車に忘れたカバンを取りに)行くという
中央線後半をうろうろしていたので、この辺りが美術館がある以外にもジブリと縁のある土地だったと知って嬉しくなった。

鈴木さんの展示を見ると自分の仕事なんて仕事していると言えないな、これこそ仕事をしているということなんだなと反省した😌
鈴木さんの仕事ぶりは真似しようと思っても出来ないけども、自分のできる範囲に置き換えて、
大きな壁も乗り越え絶対に企画を通す鈴木さんの仕事ぶりを思い出して頑張ろうと思った。

高畠さんは初期の頃の作品でプロデューサーを務めているが、宮崎駿にプロデューサーを頼まれた時に長文でどれだけ自分がプロデューサーに向いていないか綴り断ったそう。
結局鈴木さんに説得されて引き受けるが、
映画制作の途中で資金を使い切ってしまったエピソード等、こだわりが強く、自分で言っているようにプロデューサーより監督向きなんだろうなという印象。

ジブリ作品の制作者の欄には監督、原作、脚本、プロデューサー、作品プロデューサーがあって
プロデューサーの仕事のことは今回なんとなくわかった気がするけど、
結局どれがどんな仕事なのか整理がついていないままだなと思った🥲笑

ジブリといえば!な文字は鈴木さんの手書き。
なんと最近書道家の活動もしているらしい。

子供の頃からの愛読書が展示されていて面白かった。すごい量。いつ寝ているの?と思うほど忙しかったはずのに、8800冊もあるらしい。しっかり最近の本もある。ばりばり仕事をするだけでなく継続してインプットしていること、その時間を作れること、本当に同じ人間なのか、、と驚かされる。

巨大湯婆婆と銭婆のおみくじ。
湯婆婆側が仕事で銭婆側が恋愛。
恋愛おみくじを引いてみた。
おみくじと、あと名言パネルの写真を撮りたかったなー。土日だけ写真撮影禁止だった。

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