見出し画像

「書くこと」ってなんだろう。わたしと「書く」の関係性②

書くことへの苦手意識はどこから来ているんだろう。自分の歴史を紐解きつつ、考えています。小学校時代で思い出されることは3つ。と思ったら、出るわ出るわ、意外と人って書いてるんですね。笑

抗議文

よほど変わった子供だったのだなあと思うのは、小学校低学年の頃学校に宛てて書いた抗議文でした。当時、障害を持った女の子が近所に住んでいました。その子との関係性はごく普通だったのですが、学校の対応が謎でした。近所に住んでいる数多くの同級生が全てその子のクラスになり、どういうわけか私のクラスにはゼロ。もともと一匹狼体質なのであまり気にはしていなかったのですが、人数の差配がどうもおかしいと感じた私は学校に当てて抗議文を書きました。

あなたたちのやっていることは逆差別である。という内容だったそうです。自分ではそこまで覚えていないのですが、驚いた母が一言一句覚えていました。小学校時代で書いた一番強烈なお手紙だったと言えます。

終わらなかった物語

小学校3年くらいでしょうか。今はもう見かけない、緑色のガリ版印刷で小説の原稿を書かされたことがあります。私はハヘホ博士の冒険的な物語を考えていて、かなり細かい設定まで練っていました。当然、ガリ版印刷は一人一枚。今考えたら分かるのですが、一枚に収まりきれません。登場人物も結構たくさん考えていて、それぞれを紹介するだけでもかなりの文字数を要します。

結果、先生に言われたデッドラインには到底間に合わず、ガリ版印刷の原稿は途中までガリガリやって終わりました。引っ掻いた時の削りかすが印象に残っています。

かすと言えば、別の国語の授業の際、先生に原稿用紙への転記をする時に消しゴムを使っちゃいけませんと言われたわたし。ケシカスを集めて消したことを思い出しました。とほほ。

親から課された読書感想文

小学校時代、英語の本と日本語の本を交互に読むことになっていました。なんだか英語って難しいと感じていたのですが、よく考えてみるとそんなに子供向けのものがない時代。英語の本は大人向けのペーパーバックだったのです。帰国子女ではありませんが、親の課題のおかげでどんどん読めるようになり、8歳の頃には英語で一日50ページずつ読んでいた覚えがあります。読むってほんと大事。

日本語はもっと早くて、一日数冊のペースでした。しかし、それに歯止めをかけたのが読書感想文です。親は一冊読むたびに書くようわたしに言いました。読書感想文が苦手すぎてそこでちょっと足踏みをするのです。母は文学少女でそういうのが得意なのですが、わたしは面倒だし書けないしで学校で書かされる以前に嫌いでした。

ペンパルのこと

子供時代の愛読書の1つがどういうわけか雑誌、子供の科学でした。当時「こか」って呼ばれていましたっけ。家にはニュートンもゼロ号からあり、百科事典や科学雑誌を読むのが好きでした。子供の科学にはペンパル募集欄があり、ある時面白そうな少年を見つけて応募してみることにしました。

それがKくん。鉄道が好きな少し年上の子でした。京都の彼は、とてつもなく筆まめで、達筆。毎回分厚い封筒の中には10枚超の便箋に美しい文字で手紙がしたためられていました。クイズなどもあり、工夫に満ちた素敵なお手紙でした。逆にわたしは筆不精で、返すこともあまりできず毎回ちょっと申し訳なく思っていました。とは言え手紙をもらうのは楽しい。最後の方は彼が高槻中高に進学し、文化祭に遊びに行ったこともあったっけ。お手紙は最後まで上達しませんでしたが。

自由研究ノート

前回のブログでドリルをスルーし続けたということを書いたのですが、実は好んでやる宿題が1つだけありました。それが自由学習ノートでした。何を書いてもいいので毎日1ページ書く、みたいな内容だったと思います。これはめちゃくちゃ気に入っていて、書かさず何かしら書いていました。

毎日の自作のおやつについて、何らかの自然現象について、はたまた趣味のポプリ作りや工作について書いてみたり。書くことにこと欠くことがあまりなかったことを覚えています。

図鑑を書く

不思議なことにこういうまとめは本当に大好きでした。高校時代にも生物と世界史の参考書のようなものを作っていたのですが、最初に始めたのは9歳の頃。英検に合格したご褒美にと買ってもらった顕微鏡観察の観察日記でした。組織をメチレンブルーで染めてプレパラートを作るなどは日々のこと。プレパラートもその日だけのものもあれば樹脂のようなもの(忘れちゃった)で封入して作ることもありました。

ある夏は花の絵と花粉の顕微鏡観察図と説明文をひたすら書いて図鑑編纂のようになっていました。どれだけやっても飽きなかったのです。

さいごに

こうやって見てみると、小学校でもいろいろと書いているものだなあと思います。書くことで言うと、手紙と小説、感想文が苦手、自由研究は大好き。その後も小説はあまり好きではなく、論説ばかり高校では読んでいましたから、何か頭の構造の問題でしょうか。今でもそうですが、いやはや偏った小学生だったようです。さて、明日は中高の話へと進みます。

オーガニックラーニングでは年間を通して様々な講座やワークショップをしています。いつかお会いできるのを楽しみにしています。



この記事が参加している募集

読書感想文

いただいたサポートで参加者がハッピーになる仕掛けを増やします^^