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まさか私が『源氏物語』に挑戦するなんて!! 本職はジュエリーラブな美人(?)女社長の言…

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まさか私が『源氏物語』に挑戦するなんて!! 本職はジュエリーラブな美人(?)女社長の言の葉。愛猫オシリス(アビニャン♂)もたまに登場します☆

マガジン

  • 画像を使ってくださり感謝いたします

    私の画像をつかってくださった皆様の記事を収録致しました。 ありがとうございます。

  • 令和源氏物語 宇治の恋華

    創作満載☆令和の我々に読みやすく共感できる源氏物語を。 宇治の恋物語をおよそ250話ほどで書き下ろします。

  • 紫がたり 令和源氏物語

    青木紫 が語る「令和源氏物語」。創作を盛り込んだ現代語意訳です。 千年前でも現代人でも変わらないのは人の心。 光る君の生涯「桐壺」から「雲隠」まで、約450話にわたり不定期ながら掲載する予定です。

  • 誕生日別 和のお守り文様

    昔の人は、好みの文様をお守りのように着物や手回りのものにあしらいました。 和の伝統文様は日本ならではのラッキーチャームです。 あなたの誕生日の文様を知り、わが国の文化を身近に感じてみてください。

  • 令和六年 誕生日別 和のお守り文様/4月(有料記事)

    令和六年は閏年。 例年とは節目も違う日もあります。 数秘術によって導かれた令和六年の誕生日別お守り文様4月版。 完全オリジナル版です。 こちらは有料の記事となっておりますので、ご了承ください。 その日ごとでご購入いただけますが、月まとめでご購入いただきますと、幸運日と注意日、その月の歳時記を読むことができます。

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紫がたり 令和源氏物語 第一話 桐壺(一)

 桐壺 (一) いづれの御時にか 女御 更衣    あまたさぶらひたまひけるなかに いとやむごとなき際にはあらぬが    すぐれてときめきたまふありけり 世に優れ…

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紫がたり 令和源氏物語 第一話 桐壺(一)

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 桐壺 (一)

いづれの御時にか 女御 更衣 
  あまたさぶらひたまひけるなかに
いとやむごとなき際にはあらぬが 
  すぐれてときめきたまふありけり

世に優れた天子(=帝)が出られると古からの伝説では、瑞兆として鳳凰が現れると伝えられています。そして、天下は天子の徳を映したように平和であるのだそうな。
この帝もそのような御方であったのでしょう。
名を桐壺帝(きりつぼのみかど)と仰せになりま

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令和の日本では西洋の文化が定着し、日本人特有の寛容さから異文化の祝い事なども生活の一部となり、それが当たり前のこととなっております。
それゆえに我が国特有の文化や文様が思い返されることが少なくなりました。
しかしちょっと考えてみてください。
さまざまにアレンジされながらも、その文化は脈々と受け継がれているのです。
たとえば昔からあった「瓜文様」。瓜科の植物

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令和源氏物語 宇治の恋華 第百四十六話

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 第百四十六話 浮舟(十)

正月十八日の賭弓(のりゆみ)や二十一日の仁寿殿の内宴がすむと親王である匂宮は落ち着きを取り戻す頃です。
大納言兼右大将である薫はこれから行われる司召(つかさめし=地方官の任官の令)のことなどありますのでまだまだ多忙な日々を送っているわけで、浮舟君のことを知ってからなんとか薫を出し抜こうと考えていた匂宮には願っても無いよい頃合いというわけです。
宮は再び大内記の道定を

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令和の日本では西洋の文化が定着し、日本人特有の寛容さから異文化の祝い事なども生活の一部となり、それが当たり前のこととなっております。
それゆえに我が国特有の文化や文様が思い返されることが少なくなりました。
しかしちょっと考えてみてください。
さまざまにアレンジされながらも、その文化は脈々と受け継がれているのです。
たとえば昔からあった「瓜文様」。瓜科の植物

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 第百四十五話 浮舟(九)

匂宮は自分の御座所へ戻ると先刻の手紙の内容などを思い返しておりました。

近頃宇治へ足繁く通うという薫の噂を鑑みると例の浮舟君は薫の囲い者として宇治にあるということではあるまいか。
数日宇治に滞在するということも聞いていたので、てっきり亡き大君を偲んでいるものかと考えていたものを。
存外薫のように真面目ぶった者ほどこうした隠し事をうまく遂せるものだ、と面白くありま

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令和の日本では西洋の文化が定着し、日本人特有の寛容さから異文化の祝い事なども生活の一部となり、それが当たり前のこととなっております。
それゆえに我が国特有の文化や文様が思い返されることが少なくなりました。
しかしちょっと考えてみてください。
さまざまにアレンジされながらも、その文化は脈々と受け継がれているのです。
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令和源氏物語 宇治の恋華 第百四十四話

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 第百四十四話 浮舟(八)

万事が順調かと思われておりましたが、宿縁とは突然に残酷な顔を見せることもあるようです。
正月元旦の祝いが終わり、匂宮が若君の顔を見たくて二条院に戻っていると、折悪く浮舟からの手紙が中君あてに届けられました。
仕えはじめたばかりの小さな女童が自分の手柄のように小松とそれに結び付けられた髭籠(ひげこ=竹で編んだ籠)を手にして浮舟からの藍色の薄様の包み文と改まった立て文(

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令和の日本では西洋の文化が定着し、日本人特有の寛容さから異文化の祝い事なども生活の一部となり、それが当たり前のこととなっております。
それゆえに我が国特有の文化や文様が思い返されることが少なくなりました。
しかしちょっと考えてみてください。
さまざまにアレンジされながらも、その文化は脈々と受け継がれているのです。
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 第百四十三話 浮舟(七)

薫は多忙なうちにも合間を縫って宇治へと通っております。
会えぬ時は一月も空いてしまうこともありますが、浮舟は恨み言ひとつ言わずに迎えてくれるのがやはり高貴な血筋のおっとりさであると益々惹かれずにはいられません。
浮舟もようやく落ち着く場所ができて常陸の守の邸に居る時のような肩身の狭い息苦しさから解放されておりました。
京暮らしができるとはしゃいでいた若い女房たちには

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『光る君へ』第18話を観て・・・※ネタバレあり

『光る君へ』第18話を観て・・・※ネタバレあり

みなさん、こんにちは。
『光る君へ』第18話のタイトルは「岐路」でした。
前回のドラマ感想文で道兼の死去と「長徳の変」について触れましたが、長徳の変は次回の「放たれた矢」で描かれるようですね。
今週はなんといっても道兼の死が壮絶でした。
17話感想文では、長徳の変について書いておりますので、ご興味のある方はご覧になってください。

 冒頭

冒頭部分は大宰府に国司として赴任していた宣孝(佐々木蔵之

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令和版 誕生日別和のお守り文様 5月6日<白鷺>【有料記事】

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令和の日本では西洋の文化が定着し、日本人特有の寛容さから異文化の祝い事なども生活の一部となり、それが当たり前のこととなっております。
それゆえに我が国特有の文化や文様が思い返されることが少なくなりました。
しかしちょっと考えてみてください。
さまざまにアレンジされながらも、その文化は脈々と受け継がれているのです。
たとえば昔からあった「瓜文様」。瓜科の植物

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令和源氏物語 宇治の恋華 第百四十二話

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 第百四十二話 浮舟(六)

薫は京の母君や妻である女二の宮には物忌みの為と偽って宇治へ滞在しておりました。
浮舟をこちらに連れてきたのはよいものの、その存在を知られるわけにはいきません。浮舟はたしかに故八の宮の姫君ではありますが、世間に認知された子ではないので受領の娘ということになります。
天下の右大将たる薫の身分からいえば中流の娘は到底釣り合うはずもなく、そうかといって浮舟を女房風情の使用人

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令和版 誕生日別和のお守り文様 5月5日<菖蒲文様>【有料記事】

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 令和版 誕生日別 和のお守り文様 

令和の日本では西洋の文化が定着し、日本人特有の寛容さから異文化の祝い事なども生活の一部となり、それが当たり前のこととなっております。
それゆえに我が国特有の文化や文様が思い返されることが少なくなりました。
しかしちょっと考えてみてください。
さまざまにアレンジされながらも、その文化は脈々と受け継がれているのです。
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 第百四十一話 浮舟(五)

これほど自然に殿方を受け入れることができたというのは女人として幸せであったのかもしれません。
怖じていた女は愛を知りました。
浮舟と呼ばれるようになった姫君は薫君の胸に抱かれながら眼下に宇治川を眺めております。
あの三条の狭い邸と比べて壮大な景色は小さな物思いも何処かへと押し流してくれるようで、うっとりと顔を上げると愛しい君が笑んで応えてくれるのです。そこにはもう心

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令和の日本では西洋の文化が定着し、日本人特有の寛容さから異文化の祝い事なども生活の一部となり、それが当たり前のこととなっております。
それゆえに我が国特有の文化や文様が思い返されることが少なくなりました。
しかしちょっと考えてみてください。
さまざまにアレンジされながらも、その文化は脈々と受け継がれているのです。
たとえば昔からあった「瓜文様」。瓜科の植物

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令和源氏物語 宇治の恋華 第百四十話

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 第百四十話 浮舟(四)

宮の姫の邸は同じ三条の辺りと言っても大路に近いところであるので、鶏が鳴く前から下賤の人々の息吹が聞こえるようです。
薫にはそれもまた珍しく、物売りなどが頭に籠を載せて徘徊するのを眺めておりましたが、これ以上人通りが多くなっては厄介と車を妻戸に呼びました。
「さぁ、姫。宇治へ参りましょう」
御簾の裡に滑り込んだ薫は姫を軽々と抱き上げました。
「あら、どうしましょう」

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