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コーヒー19:コーヒーの飲み方(アメリカ編)

おはようございます。
今日は気温が6℃と盛り返し、薄雲がかかっている程度で朝陽を感じられるので爽やかな朝。体感はまだちょっと寒い。

さて、日本で飲まれているコーヒーの種類・飲み方を見てきたところで、同じコーヒーでも外国ではどう飲まれているのか、比較しながら違いを見ていきたいと思う。各国のお国柄や食文化が色濃く反映されていて面白いはず。
初回は日本のコーヒートレンドにも大きく影響を及ぼすアメリカを見ていこう。

アメリカ

開拓時代のアメリカでは、丈夫で持ち運びやすく焚き火などの不安定な熱源でも問題なく使用できるパーコレーターが普及。
いきなり、コーヒーの淹れ方でも触れていなかったパーコレーターなるものが出てきて恐縮なので、ここで説明しておこう。

パーコレーター

これは蓋付きのマグカップの中にマキネッタが入ってドリップを繰り返すコーヒーメーカー。マグカップ部分に水を入れ火にかけると水蒸気になり容器内の気圧が上昇。その気圧によってお湯がコーヒー(中〜粗挽きの粉)の入ったロウト型バスケットの管から押し上げられシャワーのように挽いた豆に降り注がれては落ち、また降り注がれては落ちを繰り返していく。とてもシンプルなのだが、抽出時間も短く長く火にかけても豆自体も火入れされてしまうので、香りが飛んで酸化した薄い味わい、いわゆるアメリカンとなる訳だ。さまざまなバリエーションが増えている昨今では薄くて苦いので日本人はあまり美味しいとは感じにくいものの、焚き火にかけたりすればすぐでき、それこそ昔の西部劇よろしくこれでコーヒーを淹れているキャンパーも多い(トップの写真のような器具で、むしろ現在では室内というよりはアウトドアのイメージ)。

この名残からか、大型のマグカップで比較的うすく淹れたコーヒーをたっぷりと楽しむ、という飲み方が長らく主流だった。
ドリッパーを使う場合も日本のようにしっかりと蒸らして湯量を調整しながら一杯分ずつ落とす、というよりは、大きなフィルターにたくさん粉を入れ一度にお湯を注いで抽出されていて、まるで番茶のように気軽に大量に飲まれている。オフィスにある昔ながらの電動コーヒーメーカーがまさにこのスタイル。水を数リットル淹れて粉をガバッとセットしてスイッチを入れるとコーヒーがちょびちょび落ちてきてそれを保温していていつでも飲めるようにしていた、そうあれだ。

ただ、直近のサードウェーブやその前に当然あったセカンドウェーブの影響もあり、ここ数十年ではヨーロッパや日本式の淹れ方も広まってきている。

セカンドウェーブ

サードウェーブという名前を聞いた時に「じゃあセカンドはなんだ?」と僕みたいに思った方がどれだけいたかはわからないが、セカンドウェーブは1960年代から2000年頃まで続いたアメリカコーヒー界の大きな動き。それが、スターバックスなどのシアトル系と呼ばれるコーヒーチェーンを中心に、深煎りの豆を使用したエスプレッソ系の大流行だ。
それまでの浅煎りで品質を重視しない、ただ消費するだけのコーヒーから、おいしさや自分のライフスタイルに合った提供方式など「選ぶ」コーヒーへと消費者の意識がシフトしたことが最大の特徴と言われる。
これによってコーヒーを飲むシーン自体が大きく変わり、同時に「コーヒー豆にも種類がある」「おいしいコーヒー、高価なコーヒーというものが存在する」という認識が広まった。

サードウェーブ

そして2000年頃から始まった、三度目のアメリカコーヒー界のムーブメント。
コーヒーの産地や種類、その栽培方法・製造方法に着目し、それぞれの特徴を楽しもう、という動きが最大の特徴。スペシャリティコーヒーの味や香りの違いに関心を向ける消費者が増え、それに伴って日本の喫茶店で昔から行われていた「お湯の温度から器具、淹れる際のテクニックに至るまでしっかりこだわる」「1杯~数杯ぶんだけを丁寧に淹れる」というハンドドリップ方式が注目されることとなった。
同時にエスプレッソで傾きすぎた深煎りだけではなく豆本来の味わいを楽しめる浅煎りにもスポットを当てたショップも増え、その草分け的な存在である「ブルーボトルコーヒー」が挙げられる。
この波は今現在も広がっており、現在のコーヒー界は大きな変化のさなかにあるといえる。

*上記の情報は以下のリンクからまとめています。

晴れ間で気持ちもポジティブになる中コーヒーで体も起こして、三連休明けの一週間の初めを乗り切りましょう。


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。


皆様も、良い一日を。


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