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Euro Ballの進化 Vol.1

Euro Leagueに関しては、日本で詳しい人は数える程しかいない。

世界を知らずして日本のバスケ界の進化はないと思う為、今回から数回に分け、Euroについて投稿していきたい。その第一弾として、個人的に最も日本のプロチームが参考にできると思うBayern BBを紹介したい。


1. 概要

本チームはサッカー日本代表が多く活躍するブンデスリーガ所属のバイエルンと同じ運営母体を持つ、ドイツのトップチーム。

設立は72年で、1)ドイツのトップリーグと、2)欧州のトップチームのみが集まるEuroリーグの両方に所属する名門。なお、2軍もあり、同チームは国内3部リーグに所属

2. 経済力

筆者が本チームが最もBリーグチームの参考になると思うのは、以下経営スタイルがA)日本が現実的に目指せ、かつB)経営手法も日本人好みな為だ。

<注目点>
1) 売上規模は30億円/年程度(Bのチームでも現実的に目指せる領域)
2) 選手人件費も50%程度に抑えている (NBAやレアルは70-80%..)

3) 選手人件費をある程度抑えている為、NBAチームやレアル、バルサのように単年度PLを無視した経営でなく、Bリーグが求める単年度でも黒字化ができる経営体制
4) 現在アリーナの新設を予定しており、Bのチームと類似の状況にある(Bのチームの多くもアリーナを近年新設予定な為:詳細後述)

3. 外国籍金額感

欧州では、各国によって大幅に外国籍(主に米国人)の給与体系が異なり、例えばスペインのバルサでは元NBA選手に「手取り」7.5億円/年(20年)支払っており、同リーグ平均でも3500万円-6800万円/年程度を一人当たりの外国籍選手に払っている。

一方のドイツでは、同平均がB1のそれと極めて近い2000万円-4200万円程度である。その為、どのように外国籍を評価し、どのように交渉しているか(バルサ、レアル、CSKAモスクワ等と異なり札束ビンタではない)極めて参考になる点が多いのだ。

4. アリーナ規模+新設予定

バイエルンは本拠地を現在のAudi Domeアリー(72年開業)から、来季オープンするSAPガーデンに移転する。

同アリーナ計画・新設プロジェクト自体もBリーグチームにとって参考になるが、座席数も前が6,700席、SAPが1.1万人と日本とアリーナ規模と粗同じなのだ!

その為、そのチケット販売手法(価格決定手法、座席の配置、座席の種別)について、先行事例として極めて参考になる。

5. まとめ

いかがだっただろうか?
今回は普段あまり皆が耳にしないEuroリーグのビジネス面を掘ってみたが、何か参考になっただろうか? もし参考になっていたのであれば、今後もEuroについても継続して、第二弾、第三弾と紹介していきたい。

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