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本当に辛いなら逃げちゃえばいい!『にげてさがして』

本当に「やばい!」と思った時は、その場から立ち去るのが一番良い。

そもそも、人が「危険だ!」と感じられるのは自分を守るための防衛本能が働くからである。

その防衛本能に、背き続けると後々大変なことになるのは容易に想像できる。


しかし、「嫌なことから目を背けていたら将来ろくな大人にならないよ」と子どもの頃に教育されたからだろうか。

私の中の常識に「逃げるのは良くないこと」と無意識のうちに刻み込まれているような気がする。


そんな私の心の中の常識を優しく溶かしてくれたのが、ヨシタケシンスケの「にげてさがして」という絵本である。

シンプルで優しいイラストに、人生の本質を突いた文章がなんとも素晴らしく心が救われた気持ちになる。

にげることは はずかしいことでも わるいことでもない。
きみのあしは「やばいものからにげるため」についているんだ。

にげてさがして

きみとにたひとは
きみといっしょにゲラゲラわらってくれるひとは かならずいる。

にげてさがして


どうしたらこんなにも優しい絵本が書けるのか気になって作者のヨシタケさんのインタビュー記事を読んだところ、ヨシタケさん自身が嫌なことや苦手なことから逃げて絵本作家になったそう笑。

ヨシタケさんのインタビュー記事


逃げて探して、より自分らしく生きていきたい。

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