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イタリアの魅力

突然ですが私が職業としてるイタリア料理の魅力について少しお話を。

皆さんイタリアと聞くと何を思い浮かべますか?少し上を向いて想像してみてください!

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どうでしたか?大体の方は華やかで、とても素敵なイメージを浮かべるのではないでしょうか

そうなんですイタリアには魅力がたくさんあります

世界遺産の数も国別としてNo.1、サッカーにはセリエAがありワールドカップでも何度も優勝していて、モータースポーツを見るとMotoGPではドゥカティが活躍し、F1ではフェラーリやアルファロメオ、自転車にはジロ・デ・イタリア、音楽の分野ではオペラやカンツォーネ、服飾ではゼニア、ベルルッティ、マリネッラ、からバーバリー、グッチ、ブルガリetc、芸術にはレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロなど名を連ねています。思い浮かべただけでもこれほど豊富な魅力を誰もが認めるなか、際立った存在感を放っているのは『食』ですよね!

20州からなるイタリアは北から南までバリエーション豊かでパスタ、ピッツァ、オリーブ、チーズなどはもちろん肉や魚、野菜、フルーツ、ハーブどれをとっても素晴らしいものばかりです

更には歴史的背景からしても今のイタリアのようになったのも150年ほど前で共和国としてはまだ70年と新しい国なんです。日本で言えば幕末から明治くらいの時期なのでいかに最近か想像できますね

なのでイタリア郷土料理といっても他国の影響が強く出ています。日本でも有名な州のローマやトスカーナなど州にピックアップしたリストランテやトラットリア、ヴェネツィアなどの様に気軽に立ち寄れるバーカロやオステリア、更には本場ナポリと同じようにピッツァだけを出すピッツェリアがあり他にもバジリカータやマルケなどマイナー(失礼!)な州を得意とするシェフなど様々で、昨今の日本のイタリアレストランも州ではなく町や村などをテーマにしてるほど世界稀にみるイタリアン激戦区だと思います。

本場のイタリア人も日本にあるイタリアンの方が美味しいとか、イタリアにあるレストランを選ぶ時も日本人コックが働いてる店は良いなどと真剣に話す姿を見ると誇らしくもある一方で、先人のイタリア料理コックの先輩の方々には頭があがりません。

当時は今より人種差別や偏見を持った態度などあるなか日本人気質の我慢強さと真面目さで自分の腕一本で未来を切り開いてきたことを考えると、本当に感謝致します

そんな恵まれた僕らがいま、イタリアという国に料理を通して触れられている事は幸せですし先輩方が背中を見せてくれたよう後世に残す為にも出来る事は何があるのか真剣に考えていきたいです

私が一緒に働いてきたスタッフにいつも言うのですが「イタリア料理の本質を知る為には何の分野でも良いからイタリアを好きになる事が一番だと言います。そして出来る事ならイタリアに旅行でも良いから目で見て肌で感じてみてほしい。」と。

イタリアで厳しい修行をして日本に帰国しても働く場所が保証されないのはまだ悲しい現実ですが、経験はウソをつかないのでイタリア料理を志したのであれば現地を見るという目標を身近に掲げてやるのも楽しいかもしれませんね。

まぁそんな私も実際は旅行では何度か足を運んでますが、イタリア料理の修行はしたことないですが笑

でもイタリア愛はとってもあります!!




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