落合陽一さんの #ゼロヒャク教科書 は親子で読みたい教育論

漠然とすごい人なんだろうな〜と思っていた、落合陽一さん。

彼の思考に触れてみたくて著書を読んでみたいと思っていたけれど、難しそうだなとなかなか手が出せず…

そんな折、「0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書」通称「ゼロヒャク教科書」が読みやすいと聞いて、チャレンジしてみることに。

今年小学校に進学する娘の母であり、自分自身もまだまだ学び続けたいと思っている30代半ばの私が、ゼロヒャク教科書の感想をつらつらと語ってみたいと思います。

バランスの良い落合さんの教育論

落合さんの教育論は、今の日本の教育をやんわり否定しつつ、でも極論ではなくて。現代を生きる人たちがその中でどう生きて行ったらいいかを指南してくれるものでした。
異端児のイメージが強い落合さんでしたが、すごくバランス感覚の取れた人なんだなと。

こういう教育論って「現代の日本の教育はダメだ!」と言わんばかりに海外に移住するなどなかなか凡人にはできないやり方を勧めてきたり、逆に従来の詰め込み式教育を全面的に肯定してきたりと、極論になりがちで受け入れ難かったんです。

こうした方がいいってわかっちゃいるけど、そうは言っても、大金持ちでもなければ普通の生活から逸脱する勇気もない。そんな私でも実践しやすいことばかりで、すっと頭に入ってくる内容でした。
落合さん自身、この本は「多くの人に受け入れられるようほかの著書よりも平易な言葉を用いて書いている」という話だったので、それもあるのかもしれません。

手探りだった教育方針に自信が持てた

序章は、落合さん自身の幼少期の体験を交えた「教育論」について。

なかでも私が共感したのは、幼稚園や保育園は無理に行かせなくてもいいということ。そして、毎日園に通わせることに執着せず、ときどきは休ませてでも親の仕事場を見せるのも大事だということでした。

以前のnoteにも、私自身ときどき子連れ出勤をしていることを書きました。正直かなり悩んだことでもありました。
私自身は「無理に通わせてトラウマになってしまうより適度に休ませたい」「保育園だけが人生じゃないと伝えたい」という気持ちでいたし、夫もそれに同意してくれたけれど…「何が何でも行かせるべき」「親も強くならないとダメ」「逃げグセがついてしまう」という声もあって、自分のことではないだけに頭を抱えていました。
また、職場に連れていくのも、周りに迷惑じゃないか、娘自身退屈してしまうのではないかと、不安要素もかなりあったのです。

しかし、落合さんがそれを肯定してくれたことで、私自身も「これでいいんだ」と思うことができました。

また、幼少期からあれこれ詰め込み式の教育をするよりも、自然に触れたり、美術館に行ってみたり、さまざまなものを見聞きする機会をたくさん作ってあげること。大人の世界をたくさん見せてあげること。まずは英語よりも母国語を鍛えてあげること。論理的な考え方やライティングができるようにすること。
そのあたりも私が普段から心がけていることで、手探りだった教育方針に自信が持てた気がします。

大人も学び続けることが大事

この本では、後半部分で、大人が学び続けることの重要性も説いています。

私の好きな言葉が、ガンジーの

明日死ぬかのように生きよ。 永遠に生きるかのように学べ。

で。私自身が常に楽しそうに学んだり働いたりして、言葉ではなく背中で生き方を見せていける親でありたいなと。

これからAIも発達し、人間に求められるスキルがどんどん変わっていく時代。私も正直何をどうしていったらいいのかよくわからないし、今仕事として取り組んでいることもいつか頭打ちになるんだろうなという気がしています。

人生100年時代。何歳になっても、新しいことを学ぶこと、成長することに興味を持って実践していける人でありたいなと。改めてそう思わせてくれる1冊でした。

ゼロヒャク教科書は、年齢や子どものあるなしにかかわらずおすすめしたいし、娘がもう少し成長したら読ませたいな。
そんな素敵な内容でした。

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