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自己紹介として映画を紹介します。

アートの事を書こうと思ってもなかなかすぐに書けるものではないので文章執筆になれるため好きな映画の話をします。こんにちは、シールで夜景を描く丸シールアーティストの大村雪乃です。

私は映画が好きです。
漫画アニメ映画が大好きな父のもとでのびのびと成長したので、当たり前のように小さい頃から映画をみてきました。オタクの子供はオタクになるということ体現しています。
しかし美大に進学してから知り合う同級生は皆AKIRA、未来世紀ブラジル、ゴダール、ハネケ、デビッドリンチ、キューブリックなど巨匠映画を一通りみており、この中でみていない映画があろうものなら「まだ観てないの?」というエンタメマウンティングを生徒だけでなく先生からも受けました。当時は周りに負けたくなくて一日必ず一本は映画を観る生活をしていました。
おかげで映画の知識が多少ついてきて日々退屈せずに過ごしていますが、美大時代にこれをみなければ美大生ではないと脅されてみた映画のほとんどはその後のキャンパスライフであまり役に立ちませんでした。
また、現在ネットで「映画 名作」と検索すると名作映画100選、名作映画ランキング30等々沢山のまとめが上がっております。そこに並べられた映画はどれもミリオンヒットを飛ばした名作中の名作なのですが、映画の好みは人によって千差万別です。タイタニックは名作だけどわざわざみるほどでもなかったなと思う人は必ずいます。過去の私も周りに惑わされず自分に自信を持てていれば、あくびを噛み殺しながら巨匠の映画を観るなんて事もしなかったのかなと思います。
そこで今回は世間の評判は普通だけど私の中で超絶大ヒットした映画を紹介したいとおもいます。映画のセレクトはその人のキャラクターを特に表すものだとおもいます。紹介される映画の内容から、私という作家像が垣間見えたらなあとおもって書きます♩


エボリューション 2001年 アメリカ制作

監督:アイヴァン・ライトマン
一発目から聞いたことねえよって作品かもしれないのですが、作品を初めて鑑賞したときはあまりに面白くて夜から朝まで三回繰り返し見続けました。
~簡単なあらすじ~
アリゾナ州の砂漠に隕石が落下。短大の生物学教師の主人公は、同僚の地質学教師ハリーと共に隕石から採取した液体を調査する。液体は未知の単細胞生物であったが、数時間後に再び観察するとそれは多細胞生物へと進化していた。この生命体は、地球での46億年分の進化を1ヶ月で成しとげる脅威の成長力を持つエイリアンだったのである。一方、町では不気味な生物たちが次々と現れ、大騒動となり、、、。(wikipediaより抜粋)

物語は単純で、エイリアンが地球で繁殖していくのを主人公達が画期的な方法でやっつけて一件落着というSFです。胸元掻きむしるほどこの作品が大好きなのですが、好きなところを箇所書きしてお伝えしますと
話が単純明快、エイリアンや俳優が可愛い、ノリが軽い
となります。
まず話。分かりやすいの最高ですね。クリストファーノーランのように何層にも意味や話の解釈があるわけではないです。構造は桃太郎の鬼退治ですから。エンターテイメントはそれくらい消費者に寄り添ってほしい。

そしてキャラクター、でてくる出演者が皆チャーミングなのです。中でも主人公のデイビッドゥカヴニーは過去にXファイルというおばけドラマの主役を何年もやっていた大人気役者なのですが、この人のくしゃっとした笑顔をみたら日常のイヤなことなんて全部吹っ飛んじゃう。
エイリアンも数あるSF作品の中では群を抜いて可愛いです。エイリアンの造形表現はSF映画において大変重要な見所といえます。スターウォーズがウルトラヒットしたのも、エピソード6でルークが珍獣と対決しジャバザハット勢がニヤニヤ鑑賞していたシーンがあったからだと勝手に解釈しています。この他にエイリアンが可愛い映画ではMIB1,2,3 、フィフスエレメント、マーズアタック、宇宙戦争でしょうか。ですが抜群の多様性と彩りと意味分からなさではエボリューションの右に出るものはいません。そう、出てくるエイリアンが意味わからないんです。そこがいい。

最後に、全体の雰囲気が軽いのが良い。
SFエイリアン映画というとスリリングなアクションや怖いシーンが想像されますが、殆どふざけているといってもいいくらい軽いです。テーマソングが WildCherry のPLAY THAT FUNKY MUSIC にしている段階でファンクが過ぎる。
ファンクとは、もともとは「土俗的」などの意を含むスラングで語源としては、クレオールの俗語で「匂い」(転じて体臭)を指す言葉です。
「素晴らしい」という訳語がある一方で、「悪臭のする」という訳語もあり、良い意味にも悪い意味にも使用されます。
このように「ファンク」という言葉は感覚的な言葉であり、明確に日本語に訳すことは難しいのですが、ファンクを個人的に解釈するなら清々しいほど馬鹿らしいものであると思います。エイリアンの肛門にふけ取りシャンプーを注入してやっつけるなんてバカじゃないとできません。ともすれば世の中をナメているともとれるリスキーなバカが私は大好きなのです。
 つまりこの映画は全体を通して観客を挑発しているように感じられます。またその挑発的な行為はかなり執拗です。調査員扮するオーランド・ジョーンズは、エイリアン探索という緊張感の走る現場でもお尻をふって踊り出すし最後のオチは完全にふざけきってます。しっかり観客に「これはおふざけ映画です」と伝えているので逆に真摯です。
また全体を通して作品に対する愛情がつまっているのも魅力です。作品に関わったスタッフ皆が楽しくてしょうがないというワクワクが伝わってきて、そういう愛情が溢れる映画ってやっぱいいよなあというのが私のお気に入り映画に共通するものかもしれません。
まじめにあれこれ書きましたが、そもそもしっかり腰を据えてみる映画ではありません。スナック片手に観て、終わったあとアー楽しかったといって終る作品です。でもそういう映画が確実に人の心を救ってると思うんです。らぶ







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