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亭主元気で留守でもいい #別居婚

亭主元気で留守がいい」という言葉がある。

夫は家族のためにお金を稼ぎながら、家にいないほうが妻にとっては都合がいい――そんな意味の言葉だ。調べてみたら、もともとは殺虫剤のCMのコピーらしい。この言葉が生まれたのは1986年。ちょうど男女雇用機会均等法が施工された年だ。きっと男女格差は残り、家庭内で男女の役割がキッチリ分かれていたはずだ。だからこそ、この言葉は流行語に選ばれるほどウケたんだろう。今であれば「夫をATM扱いするなんてひどい」と炎上する、いわゆる「死語」ってやつだろう。

ただ本来の意味はともかく、私は「亭主元気で留守がいい」という表現は嫌いじゃない。「元気で留守」でもやっていける夫婦って、結構いい関係性ではないか?と思うからだ。

私は結婚初日から夫婦離れて暮らす「別居婚」をしている。夫婦になっても、会えるのは基本土日だけ。別居だから銀行口座も別々だし、仕事も業界・業種ともに全然違う。離れて過ごす間、お互い何をしているのかほとんど知らない。

もちろん、別々で暮らすのは寂しくないわけではない。
でも夫婦どちらも「元気で留守でもいい」。つまり一緒にいなくても、お互い幸せならいいよね?と思っている

相手の様子が見えない別居婚生活でも、夫が「遠くでも元気でやっている」と分かっていれば、自分の時間を思う存分楽しめる。電話やLINEから「夫も一人の時間を楽しんでいるんだな」「仕事大変そうだけど、おいしいご飯をしっかり食べているらしい」と分かるからこそ、自分の時間に集中できる。遠くにいても、相手を尊重・信頼しているからこそ「元気で留守」でもいいと言えるんじゃないかな、と思っている。

亭主元気で留守でもいい。元気で一緒に、それもアリ。
同じ家に住んでいても、離れていても、お互いを思いやって自由でいられる夫婦でありたい。

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