結婚は装飾だらけの社会の仕組み

「結婚は 社会の秩序を守るための仕組みにすぎませんよ」

衝撃を受けた。不倫や浮気の恋を扱った恋愛マンガ『ハクバノ王子サマ』のなかの言葉だ。

正直、すごくいい言葉だなと思った。「結婚は単なる仕組み」なんて、なかなかできる言い回しではない。ピュアな人なら不快になるかもしれない。でもこの格言は、結婚の本来の姿を端的に表していると思う。

最近、結婚式関連の情報を調べるようになってから、WEB広告が完全に結婚色に染まってしまった。1日に何度も何度も、ウェディングドレスを着た美人が私のスマホに登場する。大量の広告はどれも華やかだ。インスタグラマーなんて比べ物にならないほど、キレイに光輝く写真ばかり使われている。そして「一生に一度」とか「二人の最高の思い出」なんて言葉が添えてある。広告を見ただけでもワクワクでおなか一杯になるくらい、魅力がふんだんに使われている。

結婚は美しい。ただ誰の、どんな結婚であったとしても、「結婚は 社会の秩序を守るための仕組み」に変わりはない。

結婚は、純白のメッキをまとったビジネスだ。仕組みに「愛」やら「一生に一度」などたくさんの装飾を施し、人々の気持ちを高ぶらせることで、利用者のお金をちゃっかりいただいていく。

決して結婚式を否定しているのではないし、お金をかけるのが悪いとは言っていない。ただどんなに豪華な結婚だって、装飾を外せばただの仕組みだ。その現実を忘れて夢にふけってしまえば、どんどんお金を支払ってしまう。

仕組みに多額のお金を使い、今後の生活に影響を与えてしまっては意味がない。無機質で冷たくたって、物事の本質を表した言葉には向き合っていく必要があると思う。

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