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温度差のある新婚夫婦

結婚2年目、夫との間に温度差ある。

もう1ヶ月以上顔を合わせていないし、直接会話もしていない。寝る時間も起きる時間もバラバラで、食事も別々。休日も一緒に過ごさない。お互いがいま何をしているのか、全然知らない。


夫は海外に出張しているからだ。仕事の関係でインドネシアに滞在している。一方でわたしは、結婚後に買った夫婦の新居のある横浜に、1人でのびのびと生活中だ。コロナ禍で気軽に海外旅行ができないので、おそらく1年近くは横浜とインドネシアで分断された生活となるだろう。当然直接顔を合わせられないし、1日の過ごし方もバラバラになる。

何より激しいのが「温度差」。つい先日東京で2年ぶりに積雪となり、都会の街並みは白い雪にすっぽり覆われた。まだアスファルトの上にはカチカチの雪がひっそりと残っており、横浜は5度を下回る日も多い。

一方、夫のいるインドネシアはすっごく暑い。気温は30度前後で、テレビ電話をすると半袖姿の夫が登場する。暑さのせいか、しょっちゅう現地のチョコアイスを食べているらしい。私たち夫婦には、およそ30度もの「温度差」があるのだ!! 俵万智さんの有名な短歌を文字れば、『「寒いね」と話しかければ「暑い」と答える夫のいるあたたかさ(?)』といったところだ。

ただ結婚2年目で大きな温度差がありながら、そこまで距離は感じていない。寒さは共有できなくても、雪景色や雪解けの写真ならLINEで送れる。テレビ電話で、今日どれだけ寒かったか/暑かったかを報告できる。近くにいないだけで、ちゃんと夫婦やっているのだ。

こうした別居婚が成立するのは、現代文明のおかげだと思う。ディズニーランドのジャングルクルーズでは、ジャングルで最も危険で最も恐ろしいところは文明社会と言ってたけど。別居婚をする夫婦は、その文明社会に生かされてる。ジャングルにいれば、私たちはとっくに他人のはずだ。

夫婦の温度差を忘れさせてくれてありがとう、現代文明。
これからもよろしく!

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