夜さり (ようさり)
呑み残したワインの赤を
少し傾けて三日月
網戸越しに夜空を区切って
星一つ惑星二つ
ひと目進んで小宇宙
碁盤の上でスキップを踏んで
私ごと小さくなって
水仙の帽子にスノードロップのトップス
カラーの袖口優雅に
オンシジュームのロングスカートが戦ぐ
ドレープに眩しく泳ぐ月光
ステップを踏み
常夜灯の優しいテラス席に行き着けば
闇色のカフェインのため
ざっくりと粉砂糖に匙を差し込む
想像されるサ音より
今夜は蜂蜜気分
足元に波打った布の私語
時ゆえに咲く花をそっと摘み
朽ちるまでを祝うように
花器にて見届ける
仄かな月明かり
二脚の酒器
花の酔
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目を酷使しがちな方々へ
朗読バージョン
↑詩文をコメント欄に貼り付けてみました
∷∷🌟∞««嬉しいお知らせ»»∞🌟∷∷
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碁盤の解説をしてくださいました、過祭進碁さんの記事
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オンシジュームの花を知るきっかけとなったヒヨゴトさんの記事
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あたたかなご支援をありがとうございます❤ みなさんのお心に寄り添えるような詩を形にしてゆきたいと思っています。