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息子が白血病になりました 21.ご報告です

 お久しぶりです。
白血病の治療を頑張っていた息子ですが、先月、ICUにて2歳と7ヶ月の人生を終えました。今回はどのようにその日に至ったのかの備忘録ということで、悲しい感じの内容になります。
苦手な方、既に気分が沈んでいる方は、そっとページを閉じていただければと思います。よろしくお願いします。

 タイミングとしては、白血病自体はもう治っており、免疫力が上がるを待っている時でした。
血球がの数値が上がれば退院でしたので、もうすぐ退院できるよ!とお伝えしていた方もおりました。
嘘をついたような形になってしまい、すみません。
私も、息子が元気になって退院して、またリビングで追いかけっこするものだと思っていたので。

 原因は、腸内にいる細菌の感染による敗血症です。
菌自体は普通に腸内に存在し、免疫力のある普通の人には脅威にはならないものです。
今回も、腸内が傷ついてそこからの感染だということでした。
空気を嫌うの菌らしく、皮膚付近ではなく筋肉に近い奥の方(息子の場合は腿)で増えていたようです。
増える時にガスが発生し、ガス壊疽という状態になっていきました。
どのように進行していったか順を追って書いていきます。

Day 1
左太腿の裏側に、蚊に刺されたような赤いポチッとしたものができる

Day 2
ポチッが少し大きくなって、3cmくらいになる

Day 3
腫れがでてきて、ポチッの周りの皮膚の色が紫色っぽくなってくる

Day 4
腿の様子変わらず
血中のカリウム濃度が低いため、点滴の輸液にカリウムを追加
血圧も少し低いが、許容範囲内とのこと
(熱が続いていたため、解熱剤を使用しており、その副作用で血圧が低くなることもある)
これからも血液検査と血圧を観察をしていき、改善が見られない場合は集中治療室へ移動する

血液検査の結果、血糖値が高いこと、膵臓が弱っている可能性があることがわかる
最近の息子は水を良く飲むが、脱水気味なよう
お腹をエコーで診てもったが、見た目では膵臓にこれといった問題はなさそう

Day 5
エコー、心臓の動きが弱いとのこと
息もしづらそう
CTスキャンを撮ったのち、ICUに移動することが決まる

ICUは付き添いができないため、息子は初めてひとりでお泊まりすることになりました。

Day 6
ももの皮膚の紫色っぽかった部分の色が悪化、黒っぽくなる
昨夜は「パパ、ママ」と泣いており、あまり寝れなかったとのこと
感染部位を切除するために緊急手術
全身麻酔だったため、以降、人工呼吸

手術前に少しだけ面会ができ、抱っこすることができました。
息子は「しゅっぱつしんこう!またね!」と私たちに手を振りながら手術に向かって行きました。
手術が行われる前、3人に1人は亡くなるということ、感染の状況によっては脚の切断の可能性もあることを執刀医から聞いていました。
脚の切断はありませんでしたが、傷が治るまで数ヶ月かかるそうです。

Day 7
容態が良くないと深夜2:30に病院から連絡があり、3:40頃に到着

人工呼吸が入っていますが、自分の力で息をしようと頑張っていました。
この時に聞いたのですが、息子は私たちと別れた後、手術の前「がんばる」と言っていたそうです。
針を刺す採血の時などは処置室でアンパンマンのぬいぐるみを抱きしめて「たすけたくださーい!!」と叫んでいた子です。涙が出ました。

息子は寝ており、意識はありませんでしたが、頭を撫でたり、私や夫の声を聞いて安心したのだと思います。
だんだんと血圧が下がっていき、心臓の動きも弱くなり、4:23私の腕の中で息を引き取りました。

たくさん泣いたあと、管を抜いたり、お気に入りの服に着替えたり、息子の身体を綺麗にしてもらいました。
息子は車に乗ることが好きなので、自分たちの車で家に帰ることにしました。
私は後部座席で膝枕をし、息子の頭を撫でながらドライブを楽しみました。
外はとても綺麗に晴れており、朝焼けが少し残っているような空でした。

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