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資源・エネルギー・環境教育雑記帖(21)〜教科書で扱われている資源・エネルギー・環境(中3理科・自然環境と野生生物の保全)〜

2023年より、資源・エネルギー・環境教育の推進に深く関わってきました。
この分野への興味を抱き、暇を見つけては関連する書籍を読み、研究を重ねています。
同じ関心を持つ仲間たちと立ち上げた研究会では、教育における資源・エネルギー・環境問題の扱いについて積極的に議論を交わしています。
この不定期連載では、教科書に記されていることを踏まえ、中学校及び高校での資源・エネルギー・環境に関する教育内容をご紹介します。
今回の記事では、中学3年生の理科の教科書で綴られている自然環境の保全について綴っています。


種の絶滅とその影響

私たちの地球では、環境変化や人間活動による影響で多くの野生生物が絶滅の危機に瀕しています。
絶滅の恐れがある野生生物は、レッドリストによって監視され、最新のデータでは3600種を超える生物がリストアップされています。
この数字は、生物多様性の保護と野生生物の絶滅リスクを理解する上で重要です。

外来生物の影響

外来生物とは、元々その地域には生息していなかったが、人間の活動により移入され、定着した生物のことです。
これら外来生物の中には、大量繁殖し生態系のバランスを崩す種もあり、在来種の生存に重大な影響を与えています。

日本の自然環境とその変化

日本には、観光名所としても知られる多くの貴重な自然環境がありますが、これらは多様な影響により変化しています。

尾瀬ヶ原の保全課題

尾瀬ヶ原は、湿地帯としての独特の生態系で知られていますが、観光客の影響や気候変動による積雪量の減少が懸念されています。
これらの要因は、湿地の乾燥化を促進し、生態系に影響を与える可能性があります。

釧路湿原の乾燥化問題

北海道にある釧路湿原では、土砂流入による乾燥化が進行しており、湿地特有の生態系に変化が見られます。
この変化は、生物多様性に影響を及ぼすことが懸念されます。

サンゴ礁の白化現象

水温の上昇によるサンゴの白化現象は、サンゴ礁の健康と生物多様性にとって重要な問題です。
サンゴの死により、多くの海洋生物の生息地が失われています。

自然環境の保全に向けて

屋久島、白神山地、小笠原諸島、知床半島などは、世界自然遺産としての価値を認められ、保護されています。
これらの地域では、人間活動による影響を最小限に抑え、自然環境を保全するための取り組みが行われています。
例えば、生態系の回復を目指して森林や河川の管理が行われ、野鳥の繁殖地保護や野生動物のための横断道路が設置されています。

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