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バリ島でコーヒーを作って思ったこと。

こんにちは、川野優馬です。

僕は3年前にはじめてバリ島のコーヒー農園に行ってから、アジアの農園で今までにないほど美味しいコーヒーを作ってやろうと、毎年農園に通ってます。美味しく作れたらその分農家さんにお金が回るからです。


今年の夏に行ったのでもう7回目くらいの渡航。
3年目にしてついについにコーヒーの「精製所」が完成しました。収穫したチェリーから種を取り出して乾かす、コーヒーの生産工場です。

▲バリ島のバトゥール山という火山の麓の森の中についに完成。やったー!


▲地元の農家さんと一緒に。コーヒーが美味しくなるって幸せ。


実際にコーヒーを生産してみて思うのは、産地での1つ1つの仕事でコーヒーの味がめちゃめちゃ変わるってこと、そして生産の仕事は本当に手間がかかる

▲気が遠くなるような、コーヒーの実を1粒1粒選り分ける作業は8時間。


コーヒーって誰がつくってる?


なんとなーく、コーヒーって焙煎とか、淹れ方で味が変わる、奥が深い飲み物って思われがちだけど、本当はとてもシンプルだと僕は思ってる。

野菜だって、茹で方とか炒め方じゃなくて、どんな風に作ったかとか、どんな品種かとかで味が違うよね。それと同じ、原材料勝負なんだ。


▲完熟のコーヒーチェリーたち。超かわいい。


実際に自分たちの手でコーヒーの「収穫」から「精製」までやってみたけど、大変すぎてほんとにおかしい。

収穫したチェリーを熟度で選り分けるだけで半日かかるし、そこからその日中に皮むき、そして丸一日発酵

発酵の具合でシトラスの風味になったりベリーの風味になったり、出来上がりがめっちゃ変わるんだよ。そして気温によってかなりブレる…。

▲発酵中のコーヒー。1〜2日こうやって寝かす。

▲発酵後の水洗いは手作業。お米を研ぐより100倍ハード。


そして乾燥は雨との戦いで、アジアでは1ヶ月近くかかるし、毎日乾燥度合いをチェックしながら混ぜ混ぜ…。

▲コーヒーの乾燥場。日中は40度以上。


これだけ頑張って、味を作ってるのはロースターとかバリスタとか思われたら、本当に生産者が報われないよな〜と僕は個人的に思ってるんです。もちろん全ての役割が大切なんだけども。


ワインとかだと、生産加工が全部産地で完結してることがほとんどだから、生産が大事って思われるけど、コーヒーも同じなんです。

作り手と飲み手の間に立ってる僕たちは、ただ形を整えて、適切に橋渡しをしているだけ。

もう少しコーヒー生産地での仕事にスポットライトが当たって、もう少し彼らに報いる形になったらな。



そんな思いでアジアのコーヒー農園をまわって、設備を整えたり、美味しくなるように一緒に作ってみたりしてます。

バリ島では精製の仕事を任せたパコチョンさんの子供が学校に通うことができたよって報告してくれて、すごく嬉しかった。

来週も台湾の農園へ。どんな人たちがいて、どんなコーヒーがつくれるかな。


みなさんも、ぜひ美味しいコーヒーを飲むなら、なによりもコーヒー豆にこだわってください。美味しいコーヒー豆は砕いてお湯かけたらなんでも美味しいから!笑


そして生産の努力が少しでも形になって伝わって、循環していったらな。



川野優馬
LIGHT UP COFFEE



さいごに

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僕が農家さんと一緒に作ったバリ島のコーヒーは、LIGHT UP COFFEEのWEBショップでも販売してます。: https://lightup.stores.jp

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