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投手運用

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#リリーフ

佐々岡政権のリリーフ投手運用を検証する

佐々岡政権のリリーフ投手運用を検証する

2020年シーズン、5位に沈んだ広島の負の象徴として挙げられるのが、リリーフ陣ではないでしょうか。

期待の新外国人だったDJ・ジョンソン、スコットは打ち込まれるシーンが目立ち、実績十分の中崎翔太、今村猛、一岡竜司は機能せず、頼みのフランスアの復調も7月後半までずれ込みました。
上記事情からシーズン開幕から1か月経ってもクローザーが定まらず、接戦を勝ち切ることが出来ないことで、6/7月は12勝18

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畝龍実と佐々岡真司のリリーフ投手運用を比較してみる

畝龍実と佐々岡真司のリリーフ投手運用を比較してみる

昨季までリーグ3連覇を果たしたチームの中でも、毎年のように課題として挙げられていたのが、2016年の日本シリーズで見られた今村猛・ジャクソンの6連投や、2018年のフランスアの月間18試合登板に代表されるような「リリーフ投手運用」でした。

そんな課題感を抱える中、2015年から昨季まで一軍投手コーチを務め、投手起用に関する権限を持っていた畝龍実が今季からはブルペン担当に回ることとなり、代わりに昨

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苦しい台所事情にどう立ち向かうべきか

苦しい台所事情にどう立ち向かうべきか

開幕前、広島投手陣の前評判は決して高いものではありませんでしたが、ここまでリーグトップのチーム防御率3.44と前評判を覆す働きを見せ、大型連敗がありながらも優勝戦線に踏みとどまるチームを支えています。

そんな投手陣の中でも、特に不安視されていたリリーフ陣には中村恭平・レグナルト・菊池保則ら新戦力の台頭があったことで、充実の布陣を敷くことが出来ていました。

しかし、6月にはクローザーを務めていた

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広島リリーフ陣の運用を考えてみる

広島リリーフ陣の運用を考えてみる

4月中旬以降、驚異的な勢いで勝利を重ねて、ついには巨人をかわして首位へと躍り出た広島ですが、そのチーム状況を細かく見ると、課題もまだ散見されます。

とりわけリリーフ陣には、相変わらずの投手運用やクローザー・中崎翔太の状態など、課題が多くあるのではないでしょうか?

今のところまだボロは出ていませんが、今後疲労の色が顕著に見え始める夏場に近付くにつれ、その影響が表出してしまう恐れがあります。

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各球団のクローザー管理

各球団のクローザー管理

各球団のクローザーと呼ばれる投手は、基本的にはセーブシチュエーションとされる3点差以内の最終イニングに登板することが多くなってきます。

それに加えて、前倒しで8回のピンチの場面から投入されたり、同点の9回もしくは延長回や、登板前の攻撃で点差が広がった場合といったセーブシチュエーション以外の場面でも、登板する機会はあるでしょう。

その一方でクローザーの登板機会は、セットアッパーなどの他のリリーフ

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地味にヤバイ、ヤクルト・近藤一樹

このnoteでは、よくリリーフ投手(とりわけ広島の)を話題とすることが多いですが、今回は地味にヤバイ、ヤクルトの近藤一樹に焦点を当てようと思います。

オリックスもしくは広島、巨人辺りのリリーフ投手運用の杜撰さは、よく話題に上がるところですが、ヤクルトも大概おかしいのでは?とずっと感じていました。

この話題性の差異は、オリックスや広島は未来のある若手投手の選手生命を奪っているため、という点が大き

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フランスアの起用法について考えてみる

本回のnoteでは、彗星のごとく現れた、広島投手陣の救世主・フランスアの起用法について考察していきます。

昨日から後半戦が始まりましたが、ホールドシチュエーションでいずれも登板し、無失点と結果を出しました。

これまではロングリリーフや負けている場面での登板だったので、後半戦からは勝ちパターンを担う位置へと昇格したとみて間違いないでしょう。

実際、リリーフ時の成績は上記のように圧巻です。
四死

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