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適応障害になったからこそ大声で伝えたい大事なこと

人は見えないものは見ようとしない

適応障害って、最近になって芸能人が公表したりしていますが、まだまだ世間には理解されない心の病気。

だって骨折したら

「大丈夫?何か手伝えることはある?」
「無理しなくてもいいよ」
「最近怪我はどう?」

など、いろんな言葉をかけてもらえる。

それが心だってだけで

「できそこない」
「気持ちの持ちようじゃない?」
「その程度で?」
「え、どこが?そんなふうに見えないけど」

などの本当に心無い言葉をかけられる。

結局人間は、見えないこと・自分が経験したことしか見ようとしない。

どんな規模でもそれは同じ

私は広島・長崎に住んだことがある。
この2県を挙げられたら、共通するのは「被曝県」ということ。

別に右翼とか左翼とかそういうのじゃないが、
被曝された方々は、人生を賭けて、

自分たちと同じ思いを決して二度と後世の人にはさせてはならない

という気持ちで、いかに原爆が悲惨なものか、戦争が良くないものかを伝えている。

けれども結局は大多数の、人生で戦争を体験した、もしくは、原爆の被害にあった・目の当たりにしたなどの関係した人でしか、その出来事を自分ごととして捉えることはできない。

あれだけの悲惨な出来事なのに、興味もない。

それだけ悲惨なことでも興味がないんだから、相手が心の病気なんだってことには、より一層理解もないのも仕方ないのかなとも思う。

だからこそ私は声を大にして言いたい

他人に興味を持って欲しい。

とは言え、適応障害という病気が、どんな症状が出て、どんな状態になるのか知らない人も多いと思うので説明させていただく。

ここまでこの記事を読んでくれたあなたには、ぜひ知って帰ってほしい。

個人差はあるが、症状としては、

ううつな気分、不安感、頭痛、不眠など

厚生労働省 e-ヘルスネット より

状態としては

仕事や学業などを続けたり、対人関係や社会生活を続けることに問題のある状態

厚生労働省 e-ヘルスネット より

私の症状としては、なかなか眠れなくなり、めまいから倒れたことをきっかけに、感情がなくなった。
そうすると、今まで楽しみにしていたアニメも、会話でできていた相槌も、笑顔も、何もかもができずただ情報が頭の中を素通りしていく、無気力な状態となった。

頭がショートしているので、考えたくても考えられないというのがしっくりくる言い方ではある。

倒れた直後は、体は何倍も重くなり、体を起こすのも手でベッドを押し、体を支えてやっと上体をおこせる。

歩くのは亀のように遅く、浮遊感や眩暈、自分の場所だけ重力が何倍にも重くなるような体の重さがあり、さらにスーパーやユニクロなど、棚にいろんな色のものがたくさん並んでいるような場所に行くと、そこからさらに重力が加算されるような状態である。
歩く時は、足が上がらず基本すり足。

寝ている時は、無力で何もできない、ダメな自分に焦りや絶望で涙を垂れ流す毎日。

信じられるだろうか。
想像できるだろうか。

きっと、ここまで具体的なことを書いても、響かない人には響かない。
だって自分には起きていないんだもの。

わたしは、そんな人たちに言いたい。

「あなたの大事な人が、そんな状況になったらどうする?」
「もしかしたら、あなたの一言がきっかけで明日にはその人はこの世から去ってしまうかもしれない」

だからこそ、声を大にして言いたい

一瞬でもいいから、本当にちょっとだけでいいから、想像してみてほしい

骨折だったらいうような言葉を、態度をそのひとに示してほしい。

最後に

適応障害だけじゃない。
世界にはいろんな問題があふれている。
だからこそ、この記事を読んでくださったからこそ、あなたの人生のほんの一瞬の時間でいいから、世界のいろんな問題を自分から知ろうとしてほしい

その中で、これも縁だと思って、適応障害はじめ、見えないからこそ理解が得られにくい、こころの病気というものに興味を持ってみてほしい。

その輪がすこしずつ広がって、世界がもっと優しくなりますように。

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