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小惑星キロンとケイローン

射手座の神話の主人公、ケイローンは半人半馬の姿で弓を引いています。上半身は知性と精神性、下半身は獣性・身体活動を表しています。


ケイローンのラテン名が「キロン」
小惑星キロンです。


このケイローンと小惑星キロンとの関係性を考える前に、ケイローンについての神話を引用します。


(以下、転載)
ケイローンはケンタウルス族という、半分馬で半分人間の種族ですが、ケイローンは大地の神クロノスが奥さんに隠れて馬の姿に変えた時に、妖精ピュリラーと交わってできた子です。

クロノスは、土星の神でもあるんですね。で、母親のピュリラーは、ケイローンを生んで、半馬のその姿に驚きケイローンを捨てるww

ケイローンは特別な立場だなとわたしは思います。馬という獣性、そして上半身は人間ですね。
そして、血はその半分が神でもある。

ケイローンは素晴らしい知性と精神性を兼ね備えていて、武術も音楽も優れていたし、医学も学んでいた。そして、神々の教育係でした。薬草の知識も学んで、人を癒す力がすばらしかった。

でも、神々の戦争に巻き込まれて、ヘラクレスの放った毒矢が太ももに誤って刺さってしまう。

ケイローンは自分のことは癒せなくて、でも神の血を継いでいたために、
苦しいのに死ねない・・・それで、大神ゼウスに頼んで、永遠の命を解いてもらい、天に上りました。



そういうわけで、永遠の命を返上したケイローンは射手座という星になったのです。


これを三次元的に読むと、キロンとの繋がりがさっぱりわかりません。そうです。小惑星キロンは土星と天王星の間に位置するわけです。視点をオクターブ上げて読むと、ようやく意味がわかりました。



ケイローンが永遠の命を放棄した真の理由とは何か?



それは、人間と神を繋げるためです。物質と霊性を繋げるためです。制限や試練を与える土星と自由や閃き・天才性を与える天王星。土星(物質主体の世界・この世)を超えて、天王星(意識主体の世界・外宇宙)へと繋げる地点がキロンです。


ケイローンが永遠の命を持つ限り、人間の苦しみや悲しみは理解できません。愛する者との別れ・・その時、人間が体験する魂が引き裂かれるような悲しみと苦しみは、初めから永遠の命を持つ者にわかるはずがありません。神の世界と人間の世界の両方を知るケイローンは、だからこそ真の賢者となりえたのでしょう。


木星に守護された射手座=ケイローン
不屈の精神と知性、そして、何より止むことのない情熱を持つ星座です。向上したい、進化し続けたい、神(全体性)に近づきたいーーという9室に鎮座するケイローン。


そうなのです。キロンの傷を土星までの世界で読むと「個人的トラウマ、個人の傷」になります。それで終わってしまいます。しかし、それでは外宇宙へとは繋がれないのです。


つまり、キロンの傷は全体のためにあります。傷を抱えたままで(半人半馬の状態で)自分のすべてを世界のために使うのです。湧き上る勇気と信頼の下、自分と同じ傷を抱える人たちの灯となれ!!!傷を抱えた同胞のために、あなたが先に太陽となれ!!!


それが、ケイローン=キロンのメッセージなのです。


キロンリターンと呼ばれる、小惑星キロンがネイタルチャートの場所へと回帰してくる時期は50歳前後です。2019年2月にキロンが牡羊座へ入りましたので、1968年~1976年生まれの方が該当します。


私自身もまさにキロンリターンです。この期間、肉親や大切な人との死別、ペットとの別れを体験する人も多いそうです。また、様々な試練に遭遇し、自己を再構築させられる体験も起こりやすいと聞きます。


恐らく、キロンは自我中心の視点から、他者の痛みを自分自身の痛みと受け止める次元へと、私たちを押し上げようとしているのではないでしょうか?自我の世界から霊性の世界へ。自分=世界であるという視点への拡大、意識の拡大です。


土星を超えてトランスサタニアンの世界へと押し出す働きがキロンです。物質世界を超えて、私たちの意識を拡大させるキロン。ゆえに、このように考えると、すべての辻褄が合います。


星読みに正解はありません。それぞれがそれぞれの「腑に落ちる」答えを見つけることに意味があります。


キロンを超えて「癒し人・ヒーラー」に
キロンを超えて「周囲を明るく照らす存在」に
私はなろうと決めました☆


傷を抱えていなければ、人間になることも、人間を超えてゆくことも、できはしないのです。


そう、傷を抱えたままで・・・傷さえも愛して・・・




☆サイン別キロンについて☆
サインとハウスの該当部分、両方読んでね♡
(以下、転載)


★牡羊座 (1ハウス)

自分自身に傷を負った記憶を持ちます。1ハウスは牡羊座のハウスです。
始動・アイデンティティ(自我意識)・存在を意味します。

生まれてきたこと、自分の存在自体を否定したり、自分自身に戸惑いを感じやすくなったり、罪悪感を抱きやすくなります。自分の「アイデンティティ」に、痛み・傷・苦しみを背負う配置です。

好きなことに、沸き上がるまま熱中することや、わたしは、できる!と飛び込むこと、感じ沸き上がる「思いのまま」を全肯定することに、向き合うことが、鍵になります。

それは、自分の子供心(無邪気)さに許可をして、直感や、感覚を信頼することです。この直感や、ワクワクに従っていくことで、必ずあなたの人生が思うように動き出していく!!!


★牡牛座 2ハウス

身体を見失しなうことが傷として記憶されます。執着心によって、所有欲や、嫉妬心が強く沸き上がることが多くなります。

それは、身体を通して、愛や豊かさを受け取っていくことに蓋をするような体験をしてしまうから。蓋をすると、体感の快/不快がズレを起こします。

幸せや、豊かさ、愛を自ら受け取り拒否をする流れになります。享受(味わう)ことが難しくなるのです。

生まれながらのポテンシャル(才能や能力)を持ってるのに、心地良い感覚に従うと豊かになれるのに、勿体ない。

鍵は、体感の快/不快を感じ受け止めることに
集中しましょう。緊張した身体を緩めて、ズレをメンテナンスしましょう。


★双子座 (3ハウス)

呼吸に対する恐れが傷として記憶されます。
それは、自分で感じ考えることや、意思を疎通することに対して
恐れを抱きやすくなります。

心で感じたものを、外に出す(アウトプット)ことで、思考は、どんどん発達していきます。心で感じないまま、思ったことを外に出さないとフラストレーションを感じやすくなります。

自分の言葉が上手く伝わらず、理解されない体験をしやすくなります。それは、キロンの傷が疼くからです。

心で感じたものを、どんどん外に出していくことが鍵になります。外に出さないと、「考える」ことにも蓋をして、外の情報・教えられたことばかりを
鵜呑みして、自分が無くなってしまいます。

自分の言葉を取り戻すと、人に伝え、教える能力も取り戻せます。

そして、好奇心を持って、軽やかに動くことコミュニケーションすることの喜びを持って可能性が開いていきます。


★キロン蟹座 (4ハウス)

家族のこと・溢れ出た感情が傷として記憶されます。家庭環境、母親との関係で傷を負う配置。両親との関係が上手くいかない、自分の「居場所」が無い、安心感が得られないと感じる体験があったのでは無いでしょうか?

身近な人との「愛を流し合う」ことによって、傷が癒されます。心を通い合わせて、自分の「居場所」を作り、安らぎを感じることがテーマになります。

喜びも、哀しみも、怒りも「本当の感情(第一感情)」を互いに感情交流することで、分かち合い、心の安らぐ居場所を得られる鍵となります。

そして、人は誰もが、どんな時も、育て合っていることに気づきを得たら、
最高にブレイクスルーすることになります。

★キロン獅子座 (5ハウス)

表現することにコンプレックスを抱えることが傷として記憶されます。自己表現することや、反対に過剰なくらい自己アピールするか。

獅子座は、自己創造の分野なので、人前で表現することや、恋愛で自分を表現することや、自分の子供を通して、傷や痛みの体験があるかもしれません。認めて貰えなかった、誉めて貰えなかった、受け入れて貰えなかった・・・

内から沸き上がるものを自己表現することで、傷が癒されます。自分で自分を認めることが、鍵になります。自分で、自分を認める力が、あなたの可能性が更に広がっていく兆しです。


★乙女座キロン (6ハウス)

無価値感が傷として記憶されます。自分が未熟である、無力であると感じやすいかもしれません。「役立たず」「自分は無力だ」と感じやすくなりす。これは、完璧な自分であろうとするからです。

社会に、他者にどうしたら、役立つことができるのか?と、完璧であろうとする高い視座によって、今の自分を受け入れられなくなるのです。


傷を癒すには、自分を責めて非難しないことです。一つひとつ自分が「できること」「やり遂げたこと」を認めて、自信を構築していきましょう。その揺るぎない自信が、あなたを支えることになります。


★キロン天秤座 (7ハウス)

人間関係で深く傷つくキロンの傷と癒し。潜在下で、対人が恐いかもしれません。人に心を閉ざしてしまったり、他者に合わせ過ぎたり、反対に他者をコントロールしたり。心をオープンになること、人と対峙して向き合うことが、キロンの傷を癒すポイントです。

天秤座キロンは、キロン7ハウスは最も「自分」が無い配置です。自分と相手との適切な境界線の線引きをして、自分の「本心」や「意思」を大切にすることです。

まずは、自分の「本心」と向き合いましょう。その「本心」「意思」を恐れずに、他者と交流させましょう。

「受け入れられた」「受け入れる」ーーここを実体験していくことが大切な鍵になります。

他者と異なる部分を認めて、受け入れること。この傷が癒えると、素晴らしいパートナーに出会えたり、幸せなパートナー関係を築き上げることができます。


★キロン蠍座 (8ハウス)

生きる(生)/死ぬ(死)の傷が記憶される配置。性に対する嫌悪や、性的な嫌がらせを受けたり、人の死にまつわることで、辛い思いをしたり、実際に自分自身が死に目に合いそうになったり。


深いレベルでの「共依存関係」によって自分を生きてないことが、大きなテーマです。パートナーと深く繋がること、人との信頼関係を築いていくこと、女性性を受け入れて華やぐこと、与えて、受け取るエネルギー交換の中で喜びを得ること。一つ何かを探求したり、極めることが傷を癒すポイントです。


大きな「トラウマ」がある人にとっては、その傷と向き合って、癒すこと。
大きなトラウマが、隠れていることが多い配置。本能を抑圧せずに、自分を解放することです。真の愛の結びつき。これが共通した大きな癒しになるでしょう。


★キロン射手座 (9ハウス)

思想的なことがらについての傷が記憶されます。他者の哲学や思想・宗教観を通して傷ついたり、宗教観の強い家族だったり、自分がある思想に没頭して、摩擦を起こしたり。自分の可能性に向かって、向上しようとして諦めたり。

人生は、アドベンチャー。自分の世界を広げていくことに挫折しないで下さい。あなたの向上心は、魂が可能性が無限大にあることを、ちゃんと分かってます。

自分の見聞を広げ、可能性に向かって、向上すること、自分を探求することが傷を癒す方法です。その専門分野を確立し、精神性の豊かさを得られるでしょう。

目的に向かって、可能性に向かって進んでいくことが、鍵になります。


★キロン山羊座 (10ハウス)

責任・責務が傷として記憶される配置。例えば、夢や理想を持って進んでいく前から、「自分には無理」だと諦めてしまうのも、責務・責任を感じやすいから。必要以上に、背負って物事を考えやすくなります。

肩書きや、役割を担って、苦しい経験が多かったかもしれません。必要以上に、「役に立たなければ」「責任を果たさなければ」「達成しなければ」と気負うのは、あなた自身が責任感や正義感が強いから。


責任や責務を背負わず、無理なく、自分の役割をこなすことや、自分と社会との関わりを模索しながら、自分を承認することがテーマになります。


小さな目標を作り、一つひとつ達成することで大きな目的を達成し、喜びに満ちていくことになります。

★キロン水瓶座 (11ハウス)

イメージしていた世界と違うショックが傷として記憶されます。自分は、変わっている。違う考えだから、周りに合わさなきゃと感じることが多かったのでは?

仲間、友人、もしくは、兄弟・姉妹、家族に対しても、自分の個性や独自性を出すことに躊躇して、人を恐れていたのではないでしょうか?自分の独自性が、周りに、社会に馴染めずに独り孤独を感じたり、馴染めないと「生き辛さ」を感じて、苦しむ配置です。


同じ理想を掲げる仲間と共に、大きな目的に向かっていくこと、自分の独自性、相手の個性を生かし合う在り方や、多種多様の価値観の人達が支え合う世界を描いて、ライフワークに取り組むことが癒しになります。


★キロン魚座 (12ハウス)

目に見えない力を扱うこと、宇宙(天)から切り離された傷が記憶される配置。

元々開いた能力によって感じたくないものまで繊細に感じ取ったり、周りが自分を理解してくれないと孤独感を感じたり、相手の感情や場の空気感を敏感に察知して受け取り過ぎたりするのでは?

現実があまりにも厳しくて直視したくないと、殻に閉じ籠り想像の世界に逃避したくなる傷が疼きます。


独自のその感性や繊細な感覚、芸術的なヒーリング能力(癒す力)は、天・宇宙が与えられた素晴らしい力だと認めて、自分と周りに与え、生かすことが
癒しになります。

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