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トンガの噴火 気候変動に影響は?

どうも、たなかです。


気象庁は

これ以上、津波が大きくならないと判断し

14時00分に津波注意報を全て解除しました。


不安の中で過ごされていた皆さん

寒さが厳しい中、避難をされていた皆さん

常に恐怖と隣り合わせだったと思いますが

これで、ひと安心ですね。


また、

今回の噴火や津波に対応されていた皆さん

本当にお疲れ様でした。


不明なことが多い中

迅速な、そして、丁寧な対応によって

スムーズに避難ができたんだと思います。


東北のとある飲食店では

命を守ることを最優先事項として

会計はせず、避難所に向かってください

というようなこともあったらしいです。


スタッフさんたちの臨機応変な対応

そして、東日本大地震の教訓

その全てが盛り込まれた行動だったと思います。



さて。

津波注意報がすべて解除となったため

ひとまず安心なのですが、

津波予報自体は引き続き出されているため

今後1日程度は

海面変動が起こる可能性があります。


ですから、

海に入っての作業や釣りなどには

十分に注意する必要があります。



今回発生したトンガ沖の火山噴火は

規模として「100年に1度」クラスとのこと。


きのうの記事にも貼りましたが

火山噴火に伴って

衝撃波が周囲に広がっていることがわかります。


津波が発生した原因は

この衝撃波によるものと考えられていますが、

実際のところは

まだハッキリとわかっていません。


この衝撃波のことを

空振(くうしん)」と呼びますが、

この空振によって

日本もそうでしたが、

地球規模の広い範囲で気圧が上がりました。



また、衛星画像でもわかるように

噴煙がかなり高いところまで上がっています。


周囲の雲と比較すると一目瞭然。

噴煙が
周囲の雲よりもハッキリと目立っています。


これは一番テッペンが

成層圏くらいの
高いところまで上がっているということ。


噴火にともなって、

噴出物が成層圏までに放出されると

空を覆い被せてしまいます。


噴出物は

空気中にすぐ消えていくわけではないので

沢山の細かい粒子が空を浮遊したままとなり

太陽の光を遮ってしまいます。


そうすると日照時間が減るため

気温の低下が起こります。


ちなみに1991年に

フィリピンのピナトゥボ火山が噴火した際は

噴出物が大量に成層圏に放出されて

世界的に気温が下がりました。


2年後、記録的な冷夏となって

日本ではお米が大凶作となりました。


ただ、ピナトゥボ火山は北半球に位置しており

今回の噴火は場所は南半球です。


今後、どのように気候に影響してくるのか

まだわからないところでありますが、

気象予報士として、

しっかり注視していきます。

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