得るより失う痛みのほうが大きい
こんばんは、福田です。note26本目です。
少し前から行動経済学の本を読んでおり、昨日読んだ本で改めてなるほどなーと思ったことを書きたいと思います。
昨日読んだ本はこちら。
著者であるダン・アリエリーさんの本は非常に面白く、特にオススメなのが「予想どおりに不合理」という本です。
コカ・コーラや西友、ドミノビザなどで活躍された著名なマーケター富永朋信さんもオススメする本です。
損失回避バイアス
確かどちらの書籍でも紹介されていたと思うのですが、「損失回避バイアス」という人間の習性があります。
簡単にいうと得をするより損をしたくない。ということです。
例えばこんな状況があったとします。
①100%の確率で1万円もらえる
②50%の確率で2万円もらえる
この2つの選択肢の場合、ほとんどの人が①を選びます。そう、確実に1万円をもらうほうです。
なぜか?②を選択すると50%の確率で2万円(お金)をもらえないという
損をする確率があるからです。
少し数学ぽくなりますが、期待値は①も②も1万円です。なので、どちらの選択をしても1万円をもらえる可能性があるわけです。
ただ②は運が良ければ2万円、運が悪ければ0円。①を選べば確実に1万円。
この、運が悪ければ0円という損失を回避したいという意識が強く働き、①を選んでしまうのです。
まあ確かにそうですよね、僕も①を選んでしまいます。
では、逆にこの損失回避バイアスを上手に利用する方法はないでしょうか?
ボーナスを前払いにする?
会社によってあるところ、ないところあると思いますが、ボーナス。
ボーナスは業績連動で賞与金額が決まったりするので、いかに会社が業績を上げて利益を出すか?が大事です。
一般的にはボーナスは毎年○月などと決まっていたりするので、社員の感覚としては定期的にもらえるイメージです。
ただ各個人の頑張りが会社の業績に直結する。
という繋がりはなかなか感じにくいのも事実。
このボーナスを前払いにする。そしてその個人が業績に直結する目標達成できなければ、前払いしたボーナスを返してもらう。
これだとどうでしょう?少しやり方はいやらしいですが、一度もらったお金を失うかもしれない!それは嫌だ!という損失回避バイアスが働き、後払いでボーナスをもらうより一生懸命働き、業績がアップするそうです。
書籍には違う実験内容だったと思うのですが、これは上手に損失回避バイアスをビジネスに活用した面白い例です。
いかがでしたでしょうか?今回は「損失回避バイアス」の紹介でしたが、他にも最初に与えられた情報が基準となり、後の判断に影響を及ぼしてしまうアンカリング効果。
自分が信じたいことを都合のよいように解釈してしまう確証バイアス。
などな、ど面白い人間の習性が紹介されています。
人は合理的に判断しているようで、実は合理的ではない。そんな実験や話がいくつも紹介されており、非常に面白いのでぜひダン・アリエリーさんの書籍はオススメしたいです。
以下の書籍も読みやすく非常に面白いので、行動経済学を知るとっかかりとしてオススメです!
ひとこと
最後までお読みいただきありがとうございました!
調子の乗って図書館で本を予約しまくったら3冊もいっぺんにきてしまいました。この土日は引きこもって本読んだりアニメみて過ごしたいと思います。
おしまい!
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