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変わりたいのも、変わりたくないのも、どちらも真実

私は昔から、理由がわからず動くのが苦手です。

たとえば「いいからやれ」というタイプの人と話すと、私は黙ってしまい距離をとるか、あるいは、攻撃的になって相手を非難するかというどちらかの
行動をとってしまうクセがあります。

相手に合わせるということはあまりなく、
うなずきが減ったり、会話を盛り上げれなくなってしまいます。

会話中のテンションも明らかに下がってしまうので、
積極的に会話が続かなくなり、相手との関係性が悪化してしまうのです。

このクセは「良くない」と頭ではわかっていながら、長年解消することが難しく、そのままになってしまっています。

私の例のように、人は、変わるべきだと頭ではわかっていても、
長年変えられない行動パターンがあるように思います。
皆様にもありませんでしょうか?

私は幼い頃、親に「相手の気持ちを考えなさい」「自分勝手はだめだ」
とよく怒られて育ったこともあり、「人の気持ちを考えて行動すべき」という価値観を持っています。

私が「いいから言うことを聞け」という人が苦手なのは、こうした影響もあります。必要以上に目について、気になってしまうのです。

また、この価値観に関連して、「裏表のない自分でいたい」ということも
大切にしています。そのため、思ってもいないことを発言したり、相手に話を合わせるということが自分への裏切り行為となり苦しくなります。

そして、この価値観はこれまでの仕事において成果にもつながってきました。

私は、論理的に考えたり、データや事実を確認したり、人の話を聞いてよく考えてから判断するというスタイルをとりがちですが、これは自分の強みとなり、仕事の役に立ってくれています。

「変わるべきだけど変われない」という矛盾することが起きるのは、今とっている行動が、自分の価値観が紐づいているからであり、変わることでこうした価値観や成功体験を失うように感じるからだと私は思います。

変わることにもメリットがありますが、
変わらないことにもメリットがあるのです。

このような痛みを伴う改善目標の場合、小さなことから変化を始めて
いくということがよいと言われています。

私の場合、まず取り組んでいることは、2つあります。

1つは、相手の言葉に嫌な気持ちになったとき、
言葉を重く受け止めず、受け流すことを心がけています。

私が必要以上に相手の言葉に反応している可能性があるので、
意図的に軽く受け止めることをして、ネガティブな感情に支配されないようにしています。

もう一つは、相手の言葉ではなく、意図を考えるということです。
意図と言葉が異なる可能性は十分にあります。
どういうつもりで言っているのかということだけを意識的に聞くということをしています。

地道な対策かもしれませんが、自分を理解できると、具体的な小さな
取り組みを考えることができますので、そこから始めています。

皆様自身にも、また、職場の社員の皆様の中にも、変えたいけど、なかなか変えられないコミュニケーションのクセはあるのではないでしょうか。

そのような際に、単にダメ出しをしたり、変わらないことを否定するだけでなく、それが役に立っていたり、大切にしていることも確認し、その上で
どう向き合っていくか考えることが必要だと思います。

また来月もよろしくお願いいたします!

2021/4/30  VOL126                                                                                    sakaguchi yuto

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