求める人材要件のきめ方は任せる仕事をやっているシーンを思い描いて決める
前回のメルマガでは、物流、生産管理の人材採用を進めていくことになったところまでお伝えしました。
今回は求める人物像の設定、その設定した人材を見極めるためにどんな面接をしたかについて書いてまいりたいと思います。
まず今回の採用ですが、結果的にはKさんという男性を採用することができました。
Kさんは入社して半年ほど経ちますが、課題だった生産管理、品質管理の改善に力を発揮してくれています。元々、何も整っていないといえる状況でしたので、生産フローが劇的に変わりました。
もし、ぴったりでない人材を採用していたら、今も生産工場とのやりとりでストレスを感じる毎日を過ごしているかもしれません。採用はやはり大事だと実感しています。
さて、私は今回の採用で初めて人を面接するということを経験しました。
面接を終えてみて、「人を見抜くのは本当に難しい」というのが正直な感想です。
今回、入社した人がきちんと活躍してくれているのは運がよかったということが多分にありますが、運の比率を減らし、確実な採用をするポイントはやはりあるとも感じました。
以下、採用フローを振り返りながらそのポイントについて私見を述べていきたいと思います。
■ポイント1.採用によって実現したい組織をどれだけ具体的にイメージできているか
まず、私が今回の採用にあたり初めにしたことは「実現したいことは何か?」を考えることでした。
前回のメルマガでお伝えしたように、今回の採用の目的は
「品質が同じものを早く大量に作る生産体制を手に入れたい」
ということでした。
この人を採用したら、「思い描く生産体制が実現できるか」ということが判断基準です。場合によっては直接、生産管理の職務についたことのない人でもいいかもしれません。
生産管理という職種名にとらわれず、「どんな経験、能力がこの目的を解決してくれるか」で考えた方がうまくいくと思います。たとえば今回のケースでいくと、
・工場との納期管理
・指示書の作成、ディレクション
・エクセル、アクセスなどでデータ分析、管理。社内管理フォーマットの作成
などの業務レベルが高いこと、と考えました。
また、タイプ的には、
・ロジカルに数字で考え、改善していく
・自ら課題を見つけて動ける(社内が未整備なので)
・経営に積極的に参加してくれる
・達成意欲
などが必要かなと整理しました。
任せたい業務の日々のシーンをイメージしていけば、具体的な項目がでてきます。このように職種名でなく、シーンまで考えると結構メリットがあります。求人や実際の面接の際に効果的です。
次回のメルマガでは、今回の続きとしてどのように求人したのか?
面接ではどんなことを聞いたのかについてお伝えしてまいります!
次回もよろしくお願いします!
VOL3 2010/8/25 sakaguchi yuto
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