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悪夢「気にする?」「気にしない?」~2つのシンプル悪夢対策~



みなさんは悪夢をよく観るタイプでしょうか?

僕もそこまで多くはありませんが、1か月に1回くらいは悪夢を見ます。

しかし悪夢などは気にする方は、かなり気にしてしまうようで、
メンタルケアをしていると、悪夢に関する相談も多いのです。

例としては
「悪夢は何か良くないことの前兆なのでは?」
「悪夢は自分がネガティブだから見てしまうのでは?」
「悪夢ばかり見てしまうのは何か自分に問題があるのでは?」

と言った感じでしょうか。

みなさんの中にも悪夢を見た後、
なんとなく不安になったり、気になってしまう事がある方も多いのではないでしょうか

本来であれば、しっかりとヒアリングをしてケアをしたいところですが、
「悪夢に対して過剰な不安を持ってしまうという問題」
これはある程度みなさんに共通する解決への指標が見えているので、
今回は悪夢に対する2つの解決案を書いていきたいと思います。

結論として解決には2つの方向性があります。

1、「気にしない」
2、「徹底的に気にする」

です。

矛盾してるじゃん!とか
そんなことできれば苦労しないよ!的な事を書いていますが、
読んで頂ければきっと納得していただけると思います。

1,「気にしない」

いやいや悪夢は気になるから問題なんだよ
と思われるかもしれないですが、
まずは、そもそも夢とは何なのか?を考えてみましょう。

そもそも夢というものは現在の科学では
眠りの浅いレム睡眠の時に
脳が記憶の情報整理のためにみせている。
と、言われています。

しかし、その内容について
「なぜ脳がその内容のストーリーを見せているか?」
は、まだあまりよくわかっていません。

夢を見る目的が分かっていても、
夢の中の具体的なストーリーとしての内容が
どうやって、なぜ、生成されているのかは分かっていないわけです。

夢を映画館に例えるならば映画館に入った後、
どんな映画が上映されるかどうかは、
完全にランダム。という可能性があるわけです。

ちょっと心配な映画館ですね…
当たり外れが激しそうです。。。

僕自身がよく見る悪夢の例として
「クライアントさんとのコーチングの予定をすっぽかしてしまう」
「車で事故って谷底へ落ちてハッと飛び起きる」

のような夢をよく見ます。

主観としては絶対に現実では起きて欲しくない内容です。
僕にとって、この内容の夢は「悪夢」なわけです。

しかし、これを冷静になって現代の科学で考えてみると
なぜこの内容なのか?
意味があるのか?
意味がないのか?
いい夢か?
悪い夢なのか?

という判別は残念ながら客観的には判別が出来ないのです。

なにせ記憶のランダムなのですから。

つまりどうせ割り切ってしまうなら、徹底的に割り切ってしまって
「単なる記憶処理の偶然」として気にしないという選択も、
十分に意味のある解釈なのです。

脳と同じように内臓も無意識で動いています。
下手をすると、内臓の動き一つ一つに

ヤバイ。内臓が動いているなんて不吉だ。
と言っているのと客観的に観るとあまり変わらない。

という切ない結果になってしまうのです。
つまり割り切るならば徹底的に割り切ってしまった方がいいのです。

2、徹底的に気にする

もう一つは「徹底的に気にする」という選択肢です。
なにやら、さっきと逆の事を言っているじゃないか
という感じですが、

こちらはその悪夢が自分にどんなメッセージを送っているだろうか?
自分の脳がどんな助言を与えようとしているだろうか?と考える手法です。

なんだか夢からのお告げなんて、怪しいな。
と感じるかもしれませんが、
これは夢の対処方法としてはかなり有効な手段の一つです。

そもそも先ほど言った通り、
結局のところ、悪夢も最高の夢も本人の解釈しだいです。
客観的には意味があるのか、ないのか、いい夢か、悪い夢か判別が出来ません。

例えば先ほど紹介した僕の悪夢
「クライアントさんとの約束をすっぽかしてしまう」
という内容も現実でなくてよかった。
と思えば最高の夢と言えますし、

「車で事故って谷底へ落ちてハッと飛び起きる」
という夢もスリルが大好きな人なら、
最高にスリリングないい夢だった。
と解釈されてしまいます。

なんだか元も子もないなぁ。と感じるかもしれませんが、
そもそも人間は何かを解釈せずに物事を理解するのは、とても難しいのです。

なので、こちらは
どうせ気になるなら積極的に解釈して腑に落としてしまおうという作戦なのです。

しかしこの方法は一つ注意点があって

「あ~こんな悪夢を見るなんて…なんてネガティブでダメなやつなんだ、きっと悪いことが起きるに違いない~!」
と病んだり、自己否定をしてしまう方が多々います。

「こんなに悪夢を観るのは自分だけなのでは?」みたいに思ってしまう方もいます。

結論として悪夢は誰でも見るものです。
(単純に睡眠の質が悪くてめっちゃ夢を見て回数が多いから結果、悪夢も多く感じている。またはネガティブは記憶に残りやすいので単純に覚ええているだけ。という場合もあります。)

解釈のコツとしては
あくまで脳が自分助けのために注意喚起のメッセージや助言を行っている。
自分を助けようとしている結果なんだ。

という前提で積極的に解釈していきましょう。

具体的なワークとしては悪夢を見た時に

Q,どんな悪夢をみて、どんな内容だったか?
Q,自分はその悪夢の何が嫌で何が怖いと思ったか?
Q,その悪夢は自分にどんな注意喚起やメッセージを送っていると考えるか?
を悪夢を見た後、紙などに書いてみるという事ができます。

またこれは一つの説なのですが、
夢を見せている理由の一つとして
避けたいリスクを先取りして体感させて
注意力を上げようとしているのでは?という説があります。

つまり、悪夢は危機回避のための防衛方法という役割があるのでは?
と考察されているわけです。

現に僕らのネガティブな感情も危機を回避するために備わっています。
ネガティブな感情があるから、リスクが高い、危険で危ない行動をむやみに取るのを止められているわけです。

なので悪夢を観てどうしても気になるときには

Q,どんな悪夢をみて、どんな内容だったか?
Q,自分はその悪夢の何が嫌で何が怖いと思ったか?
Q,その悪夢は自分にどんな注意喚起やメッセージを送っていると考えるか?

という事を気にして悪夢と付き合っていきましょう。

悪夢の「自分助け」としての機能が回っているか?

悪夢を見た時によくやってしまうのが
「過剰に恐怖や不安の意味を見出しずぎ」
「意味を見出す時に無駄に自己否定をくっつけすぎ」

がよく見受けられます

これは先ほどの、「悪夢は危険の予行練習」をしている。
という説で考えるならば
せっかく自分の脳が夢を通じて何かを伝えようとしているのに、
それを潰して、無駄に恐怖や不安になるだけで終わっている。

という事なのであまり自分助けの機能がうまく回せていない。
という事になります。

なので、もし悪夢を見た時は
そもそも記憶処理の偶然
この夢はどんな注意喚起をしてくれているだろうか?
という2つの見方を持てるようになれば、悪夢の悩みが軽くなっていきます。

悪夢を見た際、是非思い出して、
ここで紹介したワークなどを活用してみてください。

あと意外とやってみておもしろかったのが、
友達と「最近どんな悪夢を見たか?」
という話題で話し合う、
みたいなのも自分や相手が何を恐れているのかが
ダイレクトに知れて楽しい話題だったりしました。

これから年が明けたら初夢を見たりとすると思うので、
初夢にどんな夢を見たか?で盛り上がるのも面白いですね。
ではでは、良いお年を。


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