繊細なGirlsは「お酢」「レモン」の使い方に配慮が必要|薬膳レッスン帖
「今日のお夕飯、何?」と、人に尋ねることが好きだ。
思えば、会社員時代の頃から同僚に「夕飯なに作るの?」と尋ねるのが日課だった気がする。
それは今も変わらず、LINEなどで友人や家族とやりとりしているとつい聞いてしまう。
何でだろう?と考えてみたら、献立ってその人の暮らしが見えて温かい気持ちになるし、そんな料理があるのかと新しい発見がある。
何より単純に食材の組み合わせに興味があるのだ。
食材の組み合わせといえば、私が専門としている薬膳が「組み合わせ」をとても大事に考えているんです。
今回は、薬膳に触れるのが初めての方もいると思うので少しだけ薬膳とは?ということに触れて、タイトルにある「繊細なGirlsの酸味の使い方」についてシェアしようと思います。
※なぜいきなり酸味?と疑問を持たれたかもしれないが、夕飯にキャロットラぺを作ったから思いついた記事なのだ笑
薬膳はお洋服のコーディネートと一緒
薬膳はよく耳にするけれど、どんなもの?と思う方もいると思うので先にサラッとお話ししたいと思います。
私の言葉だけよりも書籍などからの説明もあった方がさらに分かりやすくなると思うので引用させていただきました▼
薬膳と聞くと生薬とか特別な食材とか火鍋のイメージがあるかもしれませんが、そんなことは定義に書かれていないでしょう?
薬膳では、自然界で採れるものは全て食べてOKだし(お肉も魚も)その食材1つ1つ意味があると考えます。
だから、漢方薬局や中華街に出向いて特別な食材を買わなくてもスーパーの食材で薬膳ごはんが作れちゃうんです。
ちなみに、私も「薬膳とはなんぞや?」という記事を書いているので是非ご覧くださいな(真面目にふざけながら書いてます笑)▼
でも、大事なことが一つあって。
それは…「ゴールを決めて(目的)組み合わせる」ということ!
上の引用文にもあるように、季節や体調や体質をゴール設定に考えて食材をコーディネートしていくんです。
例えば「今日は風が強くて冷えたから温まるご飯にしよう!」とまずはゴール設定を決めるんです。
その次に温める食材をチョイスしていきます。生姜などの薬味系、スパイス類やニラや玉ねぎ、鶏肉などが温める食材になりますね。(このあたりはまた後日)
そして、これらを組み合わせて何にする?と調理法を考えます。
寒いなら、生野菜のサラダよりスープの方が温まりそう!と、これを組み合わせてスープを作るというのが薬膳ごはんを作る流れなんです。
ね、なんかこの考え、お洋服のコーディネートと似てませんか??
お洋服も今日の天気や調子に合わせてトップスやボトムスを選んで、どう組み合わせたらしっくりくるかな?って考えるでしょう?その考え方は薬膳と一緒だなと私は思っています♡
ただ、組み合わせを考えるために中医学の学びが必要になるのですが、難しいことはさておき「薬膳ごはんは、洋服のコーディネートを考えるのと同じ感じなんだー!」と覚えておいてくださいな。
調理法、かぶってない?
さてさて、冒頭の話に戻りましてお夕飯の話。
我が家の今日の夕飯はこんな感じ。
・野菜たっぷり餃子スープ
・ほうれん草・ツナ・玉ねぎのオープンオムレツ
・ナッツ入りのキャロットラぺ
食材の組み合わせだけでなく薬膳は調理法もとても大事なので、メニューを考える時も調理法がかぶらないように気を付けています。
今日は、煮る・焼く(オーブン)・和えるにしてみました。
で、今日一番話したいのはキャロッラぺの話。(はよ、話してくれ笑)
繊細なGirlsは「酸味」の使い方に配慮が必要
キャロットラぺってオリーブオイル、お塩、レモンやお酢で味付けするでしょう?
酸味って体に良さそうなイメージありますよね。でも、疲れやすい・冷えるといった繊細Girlsたちは酸味とうまく付き合わないと余計不調になってしまうかも。
その前に少しお勉強を。
薬膳のベースの考えである中医学では五味(ごみ)といって五つの味を大事にしています。
酸味・苦味・甘味・辛味・鹹味(かんみ)この五つ。
他の味についてはまた後日にして、今回は「酸味」について。
酸味ってどんなものが思い浮かびますか?
レモンやお酢、梅などが浮かんでくるかなと思いますがどうですか??
五味それぞれに役割があるんですが、中医学では酸味は収れん・固渋という作用があると考えます。要は、キュッと引き締めるよーってことですね!
現代栄養だと血圧を下げることでも知られているし、血糖のコントロールにもいいとされているので健康のためにお酢のドリンクやレモン水などを飲んでいる方も多いと思います。
冷えやすい・疲れやすいのに毎日お酢摂ってない?
中医学では酸味は陽気の生長・発散を押さえてくれる作用があると考えるので、高血圧の人や暑がりの人、イライラして怒りっぽい人には相性が良くて多目に摂ってもいいと考えます。高ぶっているのを「まぁ、まぁ落ち着いて」とバランスとるイメージです。
でもね!!冷えやすい人、疲れやすい人など体調がゆらぎやすい人が摂り過ぎには注意が必要なの!!
きゅーーーっとする作用があるために、陽気がのびやかになるのを妨げてしまうことがあるから!!!
上に行こうとするのを「ちょっとまてーい!」と下に引っ張られるみたいなイメージ。せっかくのびやかに気が動こうとしているのに足止め食らったら…悲しいよね。
※陽気というのは漢字のまま「活発的なエネルギー」みたいなニュアンスです◎
ですので、もし、冷えやすい・疲れやすいと感じているならば、お酢やレモンを毎日摂るのは控えた方が良いですよーということをお伝えしたかったの。
私はゆらぎやすい女ですので、お酢の料理は週の中で何回か。お酢のドリンク系も飲まない。梅は好きだし胃の調子が悪い時はよく食べるけれど、続かないようにしています。
あ、大前提として酸味が悪いわけじゃないですからね!!!!
むしろ春は「酸味」と相性が良くて積極的に摂った方がいいとされているので、一年の中では酸味をきかせたレシピが多めの方がいいというのが春の薬膳に考え。
それにお酢やレモンってダイエットや美肌にいいのはその通りですし!
でも、中医学は体質と食材のマッチングがとても大事なので、どんなに食材的に良いものでも「自分」とマッチしていなければ、巷でどんなにいい食材といわれているものでも不調の原因になってしまうと考えます。
だから、まず大事にしてほしいのが。
ダイエットやお肌にいいから~と食材だけを見るのではなく「自分の体質はどうなのか?」と自分に矢印を向けてあげること。その時に中医学の知恵がすごく役にたつのです。
こちらでも話ましたが、「自分に矢印を向けて考える」という中医学の考えは私は大好きでずっと発信をしています。
キャロットラぺは理に叶った組み合わせ!
酸味って、実は甘味を合わせると相性がいいんです。中医学的に味の性質バランスがとれてるんです。
キャロットラぺなので人参を使いますが、人参って甘いでしょう?
中医学で人参は「甘味」のグループに入るので、人参の甘味と味付けで使うレモンやお酢の「酸味」と組み合わせるこのレシピは中医学的にとても理に叶っているんですよね🥕
なので、酸味を使うなら甘味と一緒につかってあげてください!
甘酢炒めとか蜂蜜レモンとか、酢飯とか色々定番のレシピがありますよね。
私も酸味を使う時はここを意識して使っています。
ちなみにキャロットラぺを作る時、私は必ずナッツを入れます。その方が繊細で敏感なGirlsにいい組み合わせなので♡
理論はまた今度!ぜひ、作る時はナッツをいれてみてね。
\薬膳のディープなお話し、色々書いてます/
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