感覚を言葉に起こすこと

好きな漫画のひとつに『アオアシ』があります。
今まで読んだサッカー漫画の中で1番好きで、毎月1冊ずつ読むのが楽しみになっています。(現在14巻読了)


僕自身は小、高校のときはサッカー部に所属しており、当時なにも考えずに走り回っていたことを若干悔やみつつ読み進めていますが、僕にとって『アオアシ』は漫画よりもむしろ感覚的に先生に近いです。


正直僕は、論理的に話すことが苦手で「なんでそう思うの?」と聞かれても、うまく言葉にできずに黙ってしまうことが多々あります。(「だってそう思うから」ではもちろん納得してくれない)

そのため主人公の感覚的なことを上手く言語化できない気持ちを少なからず理解できます。


作中では、ユース率いる監督のコーチングによって、感覚を言葉に起こす描写が何度も描かれていますが、ひとりで完結する個人スポーツならともかく、ことサッカーに関してはチームとのコミュニケーションはすごく重要です。

そして自分の感覚を言葉に起こして、チームメイトとのコミュニケーションを繰り返すことで、戦術的なことから個々人の思考のクセまでをチームの資産として蓄えることができ、それらを実現できる選手達の個人スキルの高さと育成環境がエスペリオンの強さの秘密であるといえます。


『アオアシ』に関していえば、チームメイトと思考を共有するために感覚を言葉に起こしていますが、この「何のために」の部分はサッカー以外にも当てはめて考えることができます。

たとえばアオアシのおもしろさを誰かに伝えようとしている今なんかまさにそうで、『アオアシ』の魅力を誰かに伝えるために、『アオアシ』おもしろい。という感覚的なところからスタートして、

なんでおもしろいの?どこにおもしろさを感じるの?
→『アオアシ』から学べることが多く、取り入れられる気づきがあるのがいい。学びがあるから先生みたい。あと主人公の気持ちがわかる。
なんで?
→自分も感覚タイプだから。今までのサッカー漫画とちょっと違うよね。
なんで?
→試合中に必殺技叫ばないし、試合の描写よりもサッカーを通した人の成長が描かれている。
感覚タイプの主人公が壁にぶち当たったときどうしてる?
→具体的なことを淡々と繰り返しやっている。今の自分にできることをやっている
感覚的なことを言葉にするためには何をやっている?
→そのときの状況、考えたことを思い出している...など

監督がいないので自問自答形式でうんうん考えながら、自分で思うおもしろポイントを明確にしていくと材料も集まって、誰かと共有できる文章としてnoteで発信することができます。


最後に、監督の采配によるまさかのポジション転向には衝撃的だったし、引っ張りすぎない試合展開やストーリの進み方も読みやすく気づいたら月1の楽しみがあっという間に終わっています。
これから先、東京シティエスペリオンのユース生達がどんなふうに監督、コーチ達の想像を超えていくのかが楽しみで来月が待ち遠しいです。

サポート費は、本、フィルム代として使わせていだだきます。