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【読了】『リボルバー』---約400字感想

今日の一冊: 原田マハ著『リボルバー』

原田マハさんは、キュレーターでアートを題材にした小説を書かれているということで気になりながら読めずにきていました。
この度、10月末に待望のビートルズ “Revolver(リボルバー)” の2022年リミックス盤がリリースされることになり、その記念に(?)こちらを拝読。

ゴッホを死に至らしめた拳銃リボルバーを巡るお話で、途中フィクションかノンフィクションか分からなくなるのは著者のゴッホとゴーギャンへの深い愛の成せる技。

主人公の回想や語りで美術史に於いて非常に重要な二人の画家の歴史や人柄を分かりやすく読者に伝え、その史実を踏まえた上でちょっとしたミステリー風味を纏ったストーリー展開で一気にラストまで連れて行ってくれる作品でした。
著者を含め、アートを真に愛する人たちの想いに触れ、今すぐ美術館に行きたくなりました。

何より、自分の愛する人や物をテーマにこんな素敵な作品を作り上げられる著者の熱量が、間違いなくこの作品の魅力のひとつだと思います。

ゴッホとゴーギャンが同じ時代に生き、出会い、共同生活を送ったことは、ジョン・ポール・ジョージそしてリンゴが出会い "The BEATLES” というバンドを組んだことと同じくらい奇跡的なことだと感じます。

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