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かもめの玉子とままどおる


朝刊の折込チラシで、あるスーパーで東北フェアをやっていることを知った。


商品の一例を見ると、なんと岩手銘菓「かもめの玉子」があるではないか。東北銘菓として有名だし、こういう催事等で来てくれることも多いので納得だが、今回も来てくれたかとやはり嬉しいものがある。


幼い頃に初めて食し、「これはすごく美味しくて、珍しいものだ」と知ってから、そのイメージは今でも変わっていない。そのため、あの4個入りのパッケージを見ると必ず一時停止してしまう。


コロンとした卵型の外側には、すべすべしたホワイトチョコ。そこにスッと歯を入れていくと、その先に、更に柔らかな黄色い何かが……

……私の記憶はそこで途切れている。



大好きなはずなのに、いざ買い物に行くと舶来品にはなかなか手が出せず、後ろ髪を引かれながらも、いつも買う定番品たちを選んでしまうのだ。そのため、最後に食べたのがいつか全然思い出せない。大好きなはずなのに(しつこい)。

結果、ざっくりとした内容しか脳内メモリにはないのだが、それでいてずっと好物の1つとして君臨している。幼い頃に受けた衝撃はいかに影響力があるかを物語っているといえよう。

(「黄色い何か」は餡子でした。そして、チョコと餡子の間には薄いカステラ生地もいるそうで……なんという贅沢)

東北繋がりでいうと、福島の「ままどおる」も外せない。こちらのファーストコンタクトはもう少し最近のことなのだが、あれ以来、東北フェアがあると黄色いパッケージを探してしまうくらい、感動したお菓子である。しかし、お目にかかる機会がほとんどない。私のタイミングが悪いのか、はたまた催事には出さない主義なのか……。


かもめの玉子よりも洋菓子寄りで、しっとりした味わいだった。和風マドレーヌという印象があったのだが、今調べてみたら「バターを使った生地でミルク味のあんを包み込んだお菓子(三万石公式サイトより)」とあった。マドレーヌは商品名に引っ張られただけだった説さえ浮上してしまったではないか。

(夫人と幼子のイラストがまたお洒落で素敵なんだよな……)



東北は北海道から物理的に最も近い本州だが、私自身は片手で数えるくらいしか訪れたことがない。ここ数年は全国的に遠出できなくなっているが、その前であっても、なかなか機会を作ることができていなかった。


今回挙げたもの以外にも、食べたいものはいくつもあるし、見に行きたいものだってある。それが叶うのはいつになるかわからないが、今はかもめの玉子を頂きながら、思いを馳せることにしよう。


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