肝油と決め台詞の謎
子どもの頃、肝油を毎朝食べるのが習慣だった。
スタートは幼稚園時代。いつから食べなくなったかは覚えていないが、小学校高学年の頃には食べていなかったはず。そんな遠い昔の話なのに、肝油が大好きだったという気持ちは確かに残っていて、思い出すたびに食べたくなるのだった。
「思い出す」とはつまり、しばらくの間忘れているということである。
先日、母が拙著『ほんじつの4食目』の感想として「個人的には肝油の謎を解き明かしてほしい」と言っていたのだが、その瞬間に「ああ!肝油があったよ!」と記憶の引き出しが一気に開かれたような感覚になった。
「か」の項目(五十音それぞれにつき1お菓子という構成)は「かぼちゃ」を書かねばならんでしょうという使命感にかられ、他の候補を挙げなかったのもあるが、考えたとしてもカントリーマアムなどのザ・お菓子しか思いついていなかっただろう。肝油ってどちらかというと薬だもんね。
そんなことよりも「肝油の謎」とはなんぞや、と思っていらっしゃるかもしれない。これは肝油の製造過程の話とか肝油の成り立ち、といった話ではなく、思いっきり個人的な話だ。しかし、だからこそ真相は迷宮入りとなっているのである。
それは、幼き私が食べる前に必ず笑顔で発していた言葉、
「ふふふん、デュタデュタ」
とは何かということである。
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なんだそれ、って感じですよね。ええ、私もそう思います。
母はもちろん、言っていた本人も何なのか全く見当がついていないのだが、もしかすると実はオリジナルがどこかにあり、それを私が真似をしたという可能性も十分考えられる。
例えば『おジャ魔女どれみ』のようなアニメ作品。
発するタイミングが食べる前という部分に着目すると、「肝油を食べてパワーアップ!」みたいな意味合いを持たせていたと考えることができる。
前後でパワーが変化すると言えば変身シーンだろう。
おジャ魔女どれみの変身時のセリフってなんだっけ……。
あれ、全然違う。
じゃあセーラームーンは?
やっぱ違うな。
戦隊ものと仮面ライダーも一時期見ていたから、そっちも確認してみようかね。
……長いし短すぎるし。そして「デュタデュタ」はどこ!!
業を煮やして「デュタデュタ」で検索をかけてみた。
すると「デュダデュダ」ではないですか? とGoogleが言ってくるではないか。
濁点が付けば心当たりがあるのか、それなら聞いてやろうじゃないかと検索結果冒頭の青い太文字を改めてクリックする。すると同じように(?)「デュダデュダ」に悩まされている人の相談ページが現れ、しかも既に解決済みだった。
濁点の間違いは子どもによくある話だろう。デュダデュダに何かヒントがあるかもしれない……。
いや、偶然私の好きな曲だけど……当時はさすがに知らないと思うんだよな……。
またしても真相にはたどり着けなかった。
このまま年を重ねていくことで究明がもっと厳しくなりそうだが、急に記憶の扉が開くという希望を捨てずに日々を過ごしていたい(急に壮大)。
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