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実際、みんな「おっさんずラブ‐リターンズ-」をどう思ってるのよ?

あの大人気作が6年振りにカムバック!な訳ですが。
個人的には、どうも乗り切れないんですよね。

まあ、正直言って無理に作ってる感が否めないというか。
第1作が綺麗に終わりすぎて、続編を作る必要性を感じない。

で、やることがないから物語の風呂敷を変に広げ過ぎです。
第1作は、設定もノリもあり得ないけどギリギリあり得そうな雰囲気が良かったんですよ。

でも、本作は…隣人が血だらけで死にかけてるとかもう絶対あり得ないでしょ。笑
新キャラの井浦新・三浦翔平のキャスティングは素晴らしいです。
ルックス的にもこのドラマに合ってるし、演技もうまいんですけど…そもそも、この二人のキャラクター設定や使い方が良くないですね。

家事代行サービスに転職した黒澤部長(吉田鋼太郎)の設定も、物語に絡ませづらいからにしか見えない。
前作は登場人物が勝手に動き出しそうな魅力があったんですが、今作は逆にキャラが物語に動かさせられているような。どうも、そんな風に見えてしまいます。

そもそも、元々の本作の魅力ってなんだったかって言うとですね。
序盤は乙女な黒澤部長と鈍感でビビりな春田のコミカルなやり取り。
でも、要所要所登場人物に感情移入してちょっと泣けちゃう、というギャップだと思うんですよ。

今回は、全体的に明らかにコメディに振りすぎている。
キャスト全員前作よりオーバーアクト気味になっているし、随所に散りばめられたパロディも前作より露骨。
「VIVANT」とか「ラブトランジット」とか、実在の作品名も数多く登場しますが、ちょっとスベり気味な気がしちゃう。
まあ、「VIVANT」「バチェラー」のくだりだけはちょっと面白かったですけど。

それでも、田中圭や林遣都、吉田鋼太郎が活き活きと演技しているのは見てて楽しいんですけどね。
きっとこの作品、このシリーズのことが大好きなんだろうなあってわかる。

それだけに、ドラマそのもののクオリティが前作より下がり気味なのは残念。
1話の内容(春田と牧のその後の暮らし)は見たかったものなので、SPドラマとかで2時間とかにすれば良かったのになあ。
そしたら、やりすぎなパロディも少しは許せたのに。

まあ、前作が大好きだったので一応最終回まで観ると思いますが。
大逆転はないんじゃないかなあ。

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