ブックレビュー 孤独な散歩者の夢想。

今回レビューするのは
ルソーの孤独な散歩者の夢想です。



ルソーと言えば、 社会契約論や
エミールで有名ですが

本書は、 ルソーが書いた最後の
本であり ルソーの人生の
後半部分が 垣間見える作品です。

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我々の知っているルソーは
成功者としてのルソーだけど。

実は 成功のあとは
迫害まで受けており
孤独な散歩者となってしまう。


ルソーにも、 そんな一面が
あったんだと正直驚いた。



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ルソーは、孤独な生活の中で
悟りを開いたみたいになっているが

これは、ルソーだけではなく
賢者はだいたいそうなっていく。

これは、賢者クラスの人だけが
辿りつける領域であり
誰もがそうはなれないだろう。

しかし、ルソーの言ってることは
正しく。
幸福は結局内側にしかない。

外側から入ってくるのは
所詮、快楽でしかないのだ。



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ぽつんと一軒家という
テレビ番組があるけど

彼らは、この境地にいると
言ってもいい。

山奥に住んでおり、 傍から見れば
孤独な生活のように見えるが。

一般の人より、彼らの幸福度は高く
そこには 本当の幸福感がある。


私はよく、 ソロキャンプをやるのだけど
同じような感覚になることがある。

殆ど誰もいない、キャンプ場で
夜空を眺めたり、焚き火を眺めたり 焼き鳥を食べたり、 読書する
時間は 幸福だと感じる。


とある大学教授の人も言っていたが

ぼーっとする時間も
人生には必要なのだ。

ルソーの本は どれも素晴らしいものだが

本書が1番、 リアルのルソーを
感じることができる。

これほどいい内容なのに、なぜあまり有名ではないのか

不思議なぐらいである。 






PS

いつか、 しまりんのような
ソロキャンガールに出会えると
夢見ていたが

まぁー 出会えないよね。
これが現実ですわ。












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