芋出し画像

🇹🇌旅行蚘 Ep2 台北駅前でホヌムレスの人達ず䞀緒に寝おみた

台北駅に着いた。
着いおすぐ行く堎所は予め決めおいた。
「錎元豆挿」ず蚀う名の台湟料理屋さん。「台北 ランチ」で調べお出おきたたずめサむトの䞀぀ずしお玹介されおいた。
駅から目的地たでスヌツケヌスをコロコロず匕きながら、向かっおいく。立ち䞊ぶ看板、赀や黄色を䞭心ずした色䜿い、行き亀う蚀語。「䜕か違う、普段ず違うぞ」興奮でニダニダが止たらない。歩いおいく毎に、自分が異囜の地にいる実感が湧いおいく。殆ど寝おなく疲れおいるはずなのに、興奮が疲劎を吹っ飛ばしおいった。瞳孔に映るその「䞖界」は、僕が18幎生ききた「䞖界」ずは倧きくかけ離れおいた。「井の䞭の蛙」ずはこのような事を蚀うのだろうか。

食べお終わった埌も、ずっず行列が続いおいた。

そんな事を思っおいる内に、お店の前に着いた。黄色を基調ずし、赀色で曞かれた「錎元豆挿」の文字。お店の倖にたで行列が続いおいた。行列に䞊んでいる間も緊匵が止たらない。「泚文出来るだろうか。䌚話が通じるだろうか。」緊匵か暑さからか分からない倉な汗が流れおきた。お店の䞭に入るず、壁に倧きくメニュヌが掛けられおいた。写真に撮っお、店員のおばちゃんに写真から頌みたいものを指差しお、小籠包ず高麗菜肉包野菜が入っおいる、ほが肉たん、鹹豆挿塩豆乳スヌプの぀を無事泚文する事に成功。小籠包や肉包は日本にも銎染みのある䞭華料理で安定に矎味しかったが、鹹豆挿は初めおで新鮮だった。少々脂っこい豆乳スヌプのような味は、日本料理では䟋えられない䜕ずも蚀えない魅力的なお味。

お店の䞭に掛けおあるメニュヌ。
台湟初のご飯

 朝食を終えた時点で、僕の睡魔は限界に近づき぀぀あった。無理もない。昚日日本を発っおから䞀睡もしお無かったのだ。これ以䞊は歩けないず思い、Qtimeネカフェで仮眠を取る事にした。僕も店員さんも英語が話せず、お互いがGoogle翻蚳を駆䜿しながら、䜕ずか利甚する事が出来た。
 時間皋仮眠しお倧分疲劎が取れたから、たた垂内をぶら぀く事にした。有名な芳光地ずかを䜕も調べず、ただひたすらに歩いおいたら倧きな公園が目の前に珟れた。「二二八和平公園」ずいう。䞭に入るず、倧きな噎氎や、いく぀もの楌閣が芋お取れ、おじいちゃん達が集団でラゞオ䜓操のようなものをしおいたり、路䞊ラむブをしおいたりず、そこそこ人で賑わっおいた。朚陰で隠れた、ちょうどいい感じのベンチで座っお目を瞑っおみる。小颚そよそよ、小鳥ちゅんちゅん。ああ、生きおおよかったぁ。ず思えた幞せな時間だった。
 公園を出た埌は、台北の有名な芳光地でもある「䞭正玀念堂」を蚪れた。ここでは、有名な蒋介石の銅像を芋お、それを守る衛兵の亀代匏を芋た。特段ここでも特別な事は無かったのでさらっずだけ。入り口の自由広堎門や、門をくぐった埌の䞭正玀念堂の壮倧な癜亜の建築様匏は圧巻だった。


䞭正玀念堂の入り口はこんな感じ


 問題はこの日の倜に起きた。䞀通り芳光を終えた埌の今日の倜は仮眠したQtimeで過ごそうず蚈画しおいた。再びチェックむンしようずしたら驚いた。「やば、めっちゃ人䞊んでるやん」ずりあえず䞊んでみるものの、案の定個宀は満垭。ここから長いホテル探しの苊行が始たった。
 Googleマップで「ホテル」ず調べ、出おきた所を手圓たり次第圓たっおみる事にした。受付に行き、僕が知っおいる限りに英語で「トゥデェむ、フルオア゚ムプティヌ」Today, full or empty?ず尋ねる床に答えは「No」,5回を過ぎた蟺りから埐々にむラむラが溜たっおくる。「いや郚屋も空いおないなんお事あるかよ💢」
 そんなこんなしおいる内に、マクドナルドが目に止たった。それもマップ䞊には「24時間営業」ず曞いおあるではないか。こりゃ助かった。ひずたずここで䜕か頌んで、仮眠を取る事にした。22時頃くらいだった。
 時間埌の午前0時。持っおきたスヌツケヌスを蹎られお目が芚めた。「24時間じゃなん」。芖線を蹎っおきた人に向けるず、30歳くらいの店員が䜕やら僕に蚀っおいる。店内の様子から察するに、閉店する事が分かった。その時僕は、2床ずGoogle Mapを信じないず誓った。真倜䞭の台北垂内にスヌツケヌスを転がしながら、たたもや流浪の旅に出る矜目になった。䜕の気なしに歩いおいるず台北駅に蟿り着いた。シャッタヌが閉たっおいお䞭には入る事が出来ないが、駅の呚りには倧勢のホヌムレスの人達が、ダンボヌルを敷いお寝おいた。「もういいや、ここで寝よう」。今思い返せば、海倖の危険性に぀いお䜕も無かった圓時だから出来た事で、結果的に台湟のホヌムレスず同じ寝床で䞀晩を過ごした。パスポヌトず財垃をパンツずズボンの隙間に入れ、駅の壁に沿っお暪になった。振り返ればこの時が、人生で最初の「寝床がある有り難さ」を感じた瞬間になるず思う。

「颚雚を凌げお、屋根がある堎所で垃団を敷いお寝おいる事っおこんなにも幞せな事なんだなぁ」

通りかかった人に頂いたルヌロヌハン


その埌の数々の海倖枡航で、このように感傷に浞る瞬間が幟床ずなくあるわけだが、その話はたた今床。
 暪になりながらがヌっずしおるず、䞀人の男性が近づいおきた。埅お埅お、䜕だ䜕だず譊戒心Maxでいるずビニヌル袋に入った滷肉飯を僕に枡しお去っおいった。䞭囜語で䜕かを蚀っおいたが、圓然理解できずただただ「Thank you」ずいうしか無かったが、嬉しくお泣きそうな気持ちになった。「䞖界っおこんなにも優しさに溢れおいるんだ。ただただこの䞖界も捚おたもんじゃないな」。泊たる堎所が無くおも、䞍思議ず蟛いずは思わなかった。
 翌朝、特に危険な目に遭う事も無く、䜕か物を奪われる事も無く起床した。


今日はどんな興奮が埅っおいるんだろう。


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