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ヨガの練習における時間管理

ヨガの練習は、身体のフィットネスと精神的な安定を促進する効果的な方法として広く認識されているが、時間管理という観点から見ると、特定のポーズの習得に時間がかかりすぎたり、予定していた練習時間が足りなくなったりすることがよくある。

年齢的な制約だけでなく、身体的な制約やヨガの経験年数などにも影響を受ける。だからこそ、期限を守るための戦略が必要となる。

思考アルゴリズムを変えることで、時間管理の難しさに直面しているヨガ実践者が予定に遅れないようにできる3つの戦略を提案してみようと思う。

スタート自体を早める

ヨガの練習においても、想定外の事態が起こる可能性が常にある。例えば、予期せぬ体調不良や、他の生活の予定が突如として入るなど。そのため、「いつ、何をしなければならないか」が明確なタスクは、常に想定外の事態が起こるという前提で、余裕を持ったスケジューリングを心掛けることが肝心になる。

具体的には、1日に行う予定のヨガの練習を、その日の始まりに置くことで、予期せぬ事態が起きた場合でも確実に練習時間が確保しやすい。太陽礼拝を10回行うといった練習をその日の一番初めのタスクとしてスケジュールしておけば、一日の他の予定がどのようであれ、この練習を確実に行うことができる。

しかし、朝の時間帯が全ての人にとって最適な時間帯であるわけではない。朝は仕事や他の活動で忙しい時間帯かもしれない。この場合、最も予測可能で、予期せぬ事態が少ない時間帯に練習をスケジューリングすることが重要になる。

順番を入れ替える

ヨガのポーズの練習には年齢的にもそれぞれ期限がある。一部のポーズはすぐにマスターできるものもあれば、他のポーズは時間がかかるものもある。

この現象は、パーキンソンの法則により説明できる。それは「仕事は、それを完成させるために許された時間をすべて埋め尽くす」という法則。そのため、「練習を始めた順」ではなく「マスターすべき期限の順」で練習の順番を決めることが時間管理の上で有利になる。

この方法により、期限が迫っているポーズから始めていくことで、全体の練習スケジュールが整理され、期限を守ることがより可能となる。

分割して進行する

すべてのヨガのポーズを一度に練習しようとすると、時間が足りないことが多い。その場合、ポーズを分割して練習し、それぞれを同時進行で進めていくことで、全体の練習時間を効率的に使うことができる。

このアプローチは、「タイム・チャンク」手法とも呼ばれる。例えば、特定の複雑なポーズの練習を分割するとする。そのポーズを構成する基本的なポーズの練習をまず始め、次に各基本ポーズを組み合わせて複雑なポーズを形成する練習を進行するといった方法がある。これにより、全体の練習がスムーズに進行し、複雑なポーズも確実にマスターすることができる。

「タイム・イズ・コスト」の原則も重要で、ヨガ練習時間は貴重な資源。時間の遅れは、実質的なコスト増加を意味する。例えば、練習が遅れてしまい、追加でプライベートレッスンを受けるなどの経済的なコストが増える可能性もある。

ヨガの練習における「予備」の考え方も重要。例えば、ある特定のポーズを完璧にマスターするのが目標だとすると、その達成までの間に練習できる他のポーズを予備として持っておくことが有効。万が一、目標のポーズの練習が難航した場合でも、予備のポーズの練習を進めることで、ヨガのスキル全体を向上させ続けることができる。これは怪我をしてしまった時のリスクヘッジにも有効。

「できるかできないか」ではなく、「どうすればできるか」を考えることが大切。「絶対無理」と思うポーズでも、「どのようなステップを踏めばできるか」をブレイクダウンして考えることが重要になる。

ヨガの練習は、体力や技術だけでなく、時間管理も試される場。「スタート自体を早める」、「順番を入れ替える」、「分割して進行する」を活用すれば、ヨガの練習を効率的に進め、年齢的な期限も守ることができるだろう。まずは、これらのアプローチを試してみて、ヨガを楽しみながら上達してほしい。

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