見出し画像

「2030年まであと8年と5カ月!」について、おじさん二人の浅知恵で考えた話

<おじさんDX Vol 101>


まるで、子供の頃に夢中で見た「宇宙戦艦ヤマト」のようなタイトルですが、いわゆる「2030年問題」について「Gさん」と考えた話を記事にしてみました。

今回も無駄に長く、そして内容は、不真面目です。(5000文字以上ございます)


✅高齢者とは?

「高齢者」という言葉を良く聞きます。自分が、そろそろ高齢者だからでしょうか。そのような意識を持っていた私ですが、私は、まだまだ高齢者ではなかったのです。

それにしても高齢者に前期と後期が、あるのですね。車に例えると「前期型」「後期型」のような印象です。

高齢者とは、65歳以上の人
✅65歳-74歳までを前期高齢者
✅75歳以上を後期高齢者

私とGさんも、あと15年程で高齢者になるのです。この高齢者が、何故問題に挙げられているのかと申し上げますと、15歳から64歳までを「生産年齢人口」と言いまして、国内で行われる生産活動の中核をなす年齢の人口層の事を指しています。

この数値が、下降し続けるという事なのです。

簡潔に言えば、「働ける可能性のある年齢層」が、減り続けているのです。

✅生産年齢人口=15歳から64歳まで 高齢者は65歳以上から

20歳で働き出して60歳は、40年後です。15歳はちょっと早いのでは?と思いましたが、アルバイトがあります。どうして15歳なのかは、労働基準法で最低年齢が決められているからです。

✅【労働基準法 第56条(最低年齢)】
使用者は、児童が満十五歳に達した日以後の最初の三月三十一日が終了するまで、これを使用してはならない。


✅定年後60歳から働くのは厳しい環境?

定年後再雇用制度等で60歳定年が、65歳まで働けるようになって来ていますが、実際のところは、どうなのでしょうか。そして高齢者となる65歳からの雇用は、どうなのでしょうか。

日経ビジネスを見る限り、現実は色々厳しい状況です。

以下、Gさんとの会話の内容。

Gさん :就職して社会人になるのは、高校卒業か大学卒業からが多い。
Gさん:18歳~23歳位までが、開始で役員以外は、定年退職が、60歳。
私  :役員の場合は、企業によって55歳で退任という場合もある。
Gさん:65歳まで本当に働けるのかな?
私      :某会社は、60歳以上で働いている人は、ほぼゼロ。
Gさん:希望があれば、再雇用制度適応ではないの?
Gさん:再雇用。定年延長。定年廃止のいずれかだよ。
私      :例、定年後再雇用時に転勤させる。
Gさん:さすがブラック企業(汗)
私      :下手に定年まで働くと、次がない事を知っちゃった!

ブラック企業の話が、爆発しています。


Gさん:転勤の福利厚生も悪いんでしょ。
私      :合法的に参勤交代させられるようなモノ。実質収入ダウン
Gさん:定年まで勤務して、最後にそれはないわ!
私      :そんな人事を自分がされたら、素直に喜べるのか?と思う。
Gさん:60歳を迎えて急に仕事が、出来なくなるわけじゃないよね。
私      :年齢だけで区別しちゃうと、政治家は殆ど引退でしょ。
私      :定年制度自体が、ナンセンスな考えかも知れない。
Gさん:要するに、役割を果たせるなら年齢は関係ない

まだ続いています。

私      :定年後再雇用制度も問題がある。
私      :再雇用時に給与は、大きく下がる
私      :給与カット+手当カットの上、雇用という踏み絵を踏まされる。
Gさん:手当カットは、違反にならないの?
私      :その職責に応じた手当のカットは、違反にならない筈です。
私     :例えば、役職に支給される手当。役職でなくなればカット可能。

私     :同じ手当でも就業規則書に規程されている交通費などは、一方的にカット出来ない。基本給位ですねシビアなのは。だからブラック企業は、基本給を高くしないで手当で補なっている。それが再雇用時になくなる。
私  :再雇用時は、現状の7割~4割が大半。
私     :100万の給与が、6割ダウンで40万になるならOKだけど。
Gさん:割合じゃないよね。問題は。

まだ、続きます..。

Gさん:そりゃ定年まで身を粉にして働く気になれないな。
私        :ただ実際は、会社に利益をもたらしていない高給取りは居る。
Gさん:終身雇用、年功序列の負の遺産だね。
私     :新陳代謝なんて表現されるけど、日本の正社員は守られている。
Gさん:だから、合法的になるよう定年制度があるともいえる。
私      :35歳からは、あっという間だからね。働いていれば。
Gさん:40代になれば、もっと早い。
Gさん:「四十にして惑わず」どころか、惑い出す。
私      :「五十にして天命を知る」どころか、現実を知る。
Gさん:「六十にして耳順」どころか...。耳が遠くなる。
私      :「七十にして心の欲するところに従えども矩を越えず」どころか、海苔も買えず。


Gさん:そして今や、70歳まで働く時代。
私      :その前に仕事が、あるのだろうか。
Gさん:あるにはある。需要と供給で人気の仕事は埋まるけどね。
私      :先行きが暗いと、意欲も湧かないだろうね。
私      :なんて言うと、甘いと言われる。
Gさん:働く事が無駄みたいな風潮も。
Gさん:その仕事を選んだのは、あなたの責任ですよ!という話もある。
私       :仕事ない、金ない、社会から不要なんてなると悲惨だよ。
私       :長生きしたってな。と、成り兼ねない。
Gさん:いや実際には、治安悪化も充分考えられるよ。
Gさん:それもあって、雇用を生まないと、ホントまずい事になる。
私        :飢えている人が、人に寛容になれる訳もなく...。
Gさん:リアル北斗の拳時代が、来るかも知れん!
私     :金なんかあっても、腹いっぱいにならない時代?
Gさん:そうそう!種籾で...。


私        :そう言えば、私の体は、若いらしい(自慢)
Gさん:精神年齢では、なくて?
私        :それもありますね。
Gさん:人間離れしているからね。生き方とか働き方とか考え方とか。
私        :高齢者も働きたい人が、沢山居る。
私        :どうして企業は、活用しようとしないのだろうね。
Gさん:年上だと扱い難いからとか思うのは、ちょっと違う。
私        :結局、企業がそう思っているだけなのかな?
Gさん:ほら、45歳以上は、リストラ対象とかあるでしょ。
私       :35歳以上は、長期キャリア形成の為とか理由を付けている。
Gさん:暗にウチは人を育てられませんと言っているようなモノ。
私       :これも本質を見失っていると思うよ。
Gさん:あと40年位は、労働力が増えないのだから仕組みは必要
私       :その頃は、90歳位か。まだ働いていたりして。

お互い:だけどこれ以上、年とっちゃうの...。嫌だな...。

暗い雰囲気になりましたが、人手不足問題は、団塊世代が定年退職する2015年から社会問題化しています。

高齢化社会問題は、高齢者の存在が悪いのではなく、高齢者が働ける環境が、なかなかない事が問題と思います。

この先は、更に人手不足に悩まされないよう高齢者が活用/活躍出来るようにシステム構築しないと、それこそ労働力が、確保できません。

私      :これからは、もっと若い世代が貴重になるよ。
Gさん:すでになっている。うちは安泰だけど。
私      :誰しも歳を取る。いま若い人も対岸の火事じゃない。
Gさん:それは言える。
Gさん:人手不足は、DX化やAi化。全部の産業とはいかないだろうし...。
私      :変化に対応できない産業は、いつの時代でも淘汰されて来たよ!


✅2030年問題が取り沙汰されてはいるが...

2030年問題は、単年の問題ではなく、2030年に表面化すると数々の社会問題の事です。問題の根底にあるのは、少子化や高齢化社会といったすでに慢性的に社会問題化している問題で、2030年以降は、混乱が予測されています。


具体的には、人手不足による雇用問題。医療や社会保障問題です。2030年になると、10人に3人が、65歳以上の高齢者になると予測されています。

画像2

<内閣府 令和2年版高齢社会白書 第1節より>

私    :予想以上に高齢化しているよ。
Gさん:2025年で3割だから、単純に10人居たらその内3人は65歳以上
Gさん:高齢者が増えて少子化が進んで、全体の人口も減っている。
私      :高齢者の割合が、多くなるのは分かる気がします。
Gさん:2065年には、10人中4人が高齢者の予測
Gさん:2025年問題もあるし、医療関係がひっ迫しそう。
私      :新型コロナウィルスの影響もあるし、医療関係は更に大変。
Gさん:75歳ともなれば、要介護者が多くなる。
Gさん:それでなくても介護業界は、人手不足。
私     :高齢者全部が、病気ガチでなくとも健康には気を付けたいね。
Gさん:年金をはじめとして、高齢者を少ない若者で支えなければいけないから、財政が圧迫されている。

 

✅少子化問題とベビーブーム

Gさん:こうした分析は、すでにされていたんだよ。
私      :戦争や疫病とか、何かないと急に人口が減ったりしない。
Gさん:今、問題として取り上げられているのは、団塊世代
Gさん:団塊世代が定年退職を迎えた時も担い手が居なくなって問題化。

私      :知人の工場も黒字だったけど、後継者が居なくて、閉業した。
Gさん:黒字倒産は聞くよね。儲かっているのに継続出来ない。
私      :やはり最終的に人を確保できないと、事業継続は出来ない。

✅「団塊の世代」第一次ベビーブーム
1947年(昭和22)~1949年(昭和24)年生まれの人たちです。
出生数約806万人


✅幻に終わった第三次ベビーブーム

Gさん:団塊世代は、団塊ジュニアを生んだ

✅「団塊ジュニア」第二次ベビーブーム
1971年(昭和46年)~1974年(昭和49年)年生まれの人たちです。
団塊世代の子供
出生数約816万人

Gさん:我々の世代ね。
私      :けど団塊ジュニアは、第三次ベビーブームを起こしていない
Gさん:90年代中盤位にベビーブームが、あってもおかしくはなかったんだ。
私      :バブルがはじけたのが、90年~93年頃。忘れもしない。
私      :高校卒業時は、引く手あまただった就職が、大学卒業後氷河期。
Gさん:またその話(笑)自分もそう!
Gさん:高卒時で就職しておけば良かったと何度も思ったよ。

私   :就職は出来たけど、20代30代前半は、何かと騒がしかった。
私      :この期間で4回倒産経験。まるで自分が疫病神と思う位。
私      :そう考えると20代と30代半ばまでは、殆ど振り回されてた。

私      :バブルの頃に内定者が、会社に車を買って貰ったなんてあった。
Gさん:あれは異常だったよ。今なら、都市伝説。
Gさん:バブルが弾けたと言うより、正常に戻ったのだと思う。
私      :もし、あのままバブルが続いていたら、今頃勘違いしそう。

バブル崩壊は、その後の社会生活の様式を変えました。


Gさん:それでも経済状況が悪くなると、人は先行きを心配する。
Gさん:それも身近に起きたものだから、実感が強かったのだと思う。
私   :結婚する場合じゃないとか、子供を作る場合じゃないとかさ。

Gさん:右肩上がりだったモノが、ガクンと下がると下がった感が半端ないからね。落ち着いてきたと思ったら、今度は子供を作る適齢期を過ぎていたとか、色々笑えない話しだよ。

私  :祖父の頃は、裕福ではないのに、あんなに子供が居たのだろうね。
Gさん:よく分からないけど、我々の世代も精々子供2人くらいでしょ。
Gさん:核家族化が進んだ時代、その親を見てきたのにね。団塊世代って。

Gさん:その昔は、家業とかで子供も将来の人手だったり、医療が今ほどではないから、子供の頃に死亡率が高かったという話もある。食い扶持が無くなると、養子に出したりもあったようだし、あとは、娯楽が無かった事も含めて、社会が大幅に変わったのだと思う。

Gさん:それが高度経済成長を迎えて社会構造や価値観が変化して、それこそ子供に着せる服にしても、なにかとお金も気も使っているでしょ。だから2人ぐらいが丁度良かったのだと思う。

 話は、戦前まで及びそうになりました。


✅人口ピラミッドを見て考える

画像2

<令和2年版厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える より>
こうして人口ピラミッドを見ると、逆三角形の形がより鋭くなっています。


Gさん:人手不足は、対応しなければいけない。
Gさん:あと35年もしたら日本の人口は、1億人を割ってしまうらしい。

Gさん:内需だけでは、厳しい傾向。黙っていれば、需要が少なくなる。
私      :内需だけで厳しいのは、10年前以上前から始まっている。
私  :日本人は品質や納期に細かいし、ディスカウントも激しい
私  :だから「アメリカにシフト」リスクはあるけどね。
私  :向こうのお金持ちって日本じゃ考えられない位なレベルだって。
私  :子供を授かる理由にも価値観があるし、多様化している。
私  :国の事を考えて「子供を作りなさい」なんて言えた口じゃない。
私  :若い夫婦で子連れを見ると頑張れよ!と応援したくなる。
私  :ウチは子供が、居ないからさ...今更だけどね。
Gさん:社会保障とかで若い人に負担を掛けられないよね!
二人   :自分達の世代が、頑張らないとね!人数多いし😄

2030年まであと8年と5カ月。そんな他愛もない話でした。

長くなりましたので、終わりに致します。


ちなみに、Gさん(爺さんではありませんよ)の記事。

最後まで、ご覧いただき誠にありがとうございます。
おじさんDXでした。





🍀駄文を読んで頂き誠にありがとうございます。 ✅1.ガリガリ君の購入資金に充てます。 ✅2.ボンコツな愛車の維持費の足しにします。 ✅3.神社のお賽銭か盲導犬に募金します。