#203.また一人
また一人、Twitterフォロワーさんに不幸が訪れた。
その度に「なんでこんな病があるのか?」と思う。
今は新型コロナの影響で、世間は大変なことになっているけど
妻が罹患した脳腫瘍「diffuse midline glioma (びまん性正中グリオーマ)」は5年生存率10%未満と言われ、脳腫瘍の中でもグレード4にあたる。
病名は一般的ではないので初めて聞く人は多いと思う。
ただ私含めその病に関わった全ての人は、その病名を二度と忘れることはないと思う。
普通に暮らしていた中で現実は一変し
「人生」や「生活」
「考え」や「周りとの人間関係」すらも変えてしまった。
その「考え」の中で私が今、大事にしていることがある
それは「依存しないこと」
私は現在、今月で5歳になった長男と2歳び長女と3人で暮らしており、周りからは「お父さん一人で大変ね。親戚に助けてもらったしないの?」
そんな事を言われているが
「全て断っています。ただ何かあれば助けてほしいと伝えています」
と答えている。
普通の生活を続けている中では、なかなか気づかないと思うが、私たちは何かに依存して生活していると思う。
妻や夫、子供
自分の親や親戚、友達
仕事や行政など
それは決して悪いことではないのだが
私の場合、妻を失ったことで
仕事への依存や自分の親や親戚への依存は更に高まるのが普通だと思う。
ただそれってどうなのかなと思う。
今後も常に何かにしがみついておかないといけない。
私が子供2人を育てているのに苦労しているのも
料理を作るのに苦労しているのも
生活をしていくのに苦労しているのも
妻が生きている時に、妻に依存しすぎていたのではないか?
妻を失って気付いている(同時に妻の偉大さに気づいていることにもなるが…)。
私は今後は何かに依存するのはやめようと思っている。
特に人に頼るのは極力やめようと思っている。
妻の闘病生活を支えている時に学んだ「人は少しだけ親切だし、少しだけ薄情」という考え。人に依存し、期待し過ぎると、大変なことになることを学んだ。
経済的に家族を養っていくために、仕事については依存せざると得ない状況ではあるが
自分の家族は自分一人で守れる様になりたいと思っている。
妻を失い
未だ悲しみが込み上がってくる時は多々ある。
ただ現実をしっかりと見て
前へ進んでいこうと思っている。
記事を通じて、少しでも誰かのお役に立てればと思っています。