腰痛のヒント(ぎっくり腰)

腰痛には色々な原因や種類があります
例えば急性なのか慢性なのか
その中でも今回は急性腰痛(ぎっくり腰)について書いていきたいと思います。

腰痛でも原因を特定できているものは15%~20%程度と言われています
普段接骨院で勤務している私目線で治療に役立ちそうな事を分にしていきたいと思います

急性腰痛とは明確な分類は無いらしいですが主に痛みが出て4週間未満の腰痛のこととされています
例えばぎっくり腰などが代表的ですね

ぎっくり腰

ぎっくり腰といっても原因はさまざま、
物を持ち上げたり急に動き出したりしたときになることが多いと感じます。

私の考えですとぎっくり腰の痛みの原因は
腰周辺の肉離れ、神経の圧迫、仙腸関節の捻じれ
あたりが有力かなと思います。

肉離れ

まず、腰周辺の肉離れは
起立筋、腰方形筋、中殿筋、腸腰筋などの筋肉が日常的な負担や急な外力によって部分的に肉離れを起こしているのではないかと思っています。
当然肉離れを起こすと力を入れることは難しいですし、動かすと痛いです。
この場合は冷やすと痛みが和らぐことが多い(炎症を抑える)ですし、痛みが引いてくるのも1週間前後と肉離れの症状に当てはまります。

なので処置としましては肉離れの処置でいいと思います。
冷やしたり、電気治療をすることがメインになるのではないかと思います。
また、肉離れを起こしている場所を補う筋肉を使いやすくすることも効果的かと思います。
例えば、起立筋が損傷しているとすると、ハムストリングス、殿筋、僧帽筋、腸腰筋あたりをうまく機能させることが大切です。

上記のように肉離れ系のぎっくり腰の場合私なら、
①まずベッドでなるべく楽な体制で横になってもらい(うつ伏せが一番やりやすいですが)5分ほど保冷材や氷嚢で患部を冷やす
②患部に物療(ハイボルテージなどの強めの電気)をかけ、疼痛閾値を上昇、修復力向上を促す
③患部には触れず、他の筋肉に刺激を入れ動かしやすくさせる(腸腰筋、殿筋、膝窩筋、大腿筋膜張筋など)特に私的には膝窩を強めに刺激すると症状が緩和することが多いと感じます。
④コルセット、さらしなどで骨盤を安定させる
といった内容で治療を行うことが多いです。
通院頻度は最初の1週間は毎日来てもらい、2週目以降は痛みによりますが、3日に一回程度、その後痛みが取れたら予防策など伝え終了といった感じで説明します。

神経

次に神経の圧迫
ぎっくり腰というよりは腰椎ヘルニアや坐骨神経かと思いますが、患者さんからしたらつらいのは同じで、症状もしびれなどは無く痛みや動けないといった内容のものもあります。
仮にヘルニアなどの検査ができる状態だとして検査に引っかかればその治療をするべきだと思いますが、検査ができない、検査してもなんとも微妙な状況の時は主に肉離れの処置と同じでいいかと思います。

神経も圧迫されていたりした場合、筋肉にもうまく神経伝達ができず動かしにくい、力が入らないといった事も起こります。
なのでその筋肉を補うための筋肉を動かしやすく刺激を入れることは効果的だと思います。

仙腸関節

仙腸関節の捻じれは
捻じれもありますが、関節自体が動かなくなっている可能性もあります。
私的には後者が多いと感じています。

まず仙腸関節は
2~5ミリ程度動くといわれています(東洋医学と西洋医学で若干違いがあるようです)
その少しの動きで上半身の負荷を逃がしています
なので動きが悪くなったりすると腰に負担がかかり痛くなったり骨盤がゆがんだりしてきます

仙腸関節が原因の時は上半身を反らすことが難しいことが多いと感じています。また、歩いたりすることはできるが、体位変換が難しいことが多いなと感じています。

仙腸関節が原因だと感じた場合私は
①うつ伏せ(難しければ横向き)になってもらい物療(ハイボルテージなど)、この際ホットパックなどで温められそうなら温める
②仙腸関節部を少し長めに指圧、縦横にも大きく動かすように指圧し可動域を出す
③腰部、背部に圧痛などなければ起立筋、腰方形筋などをほぐし、脊柱の可動域を出すように施術
④コルセットなどはしていた方が圧倒的に楽なのであれば装着し、あまり変わらないようならつけなくてもいいと思います。
通院頻度も肉離れの時同様、1週間はなるべく来てもらうように説明します。

このような内容で治療することが多いです


他にも原因はあると思います。
どのパターンだとしてもまずは患者さんの話を聞き、楽な体勢をとってもらうのがいいと思います。

それぜれの先生のやり方、考え方があるのでこれが絶対正解というものはないですが、参考になればと思います

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