記事一覧
このnoteについてなど(eneoの簡単な自己紹介とインデックス)
(2022年8月2日これを記す)
noteを始めたのが2018年10月だったので、4年近くたちました。
昔はウェブ上のホームページで毎日日記を更新していて(ホームページビルダで書いていた)、その後SNSに移り(当初mixi、その後Facebook)、友達だけ公開で身近なことを書いているのですが、本の感想などは、友達以外にも読んでもらえるといいな、と思って、noteのサービスを使ってみることにし
青山悟 刺繍少年フォーエバー 永遠なんてあるのでしょうか(目黒区美術館)
先週行って、大変感銘を受けて是非紹介したいと思っていたのに、時間がたってしまった! 目黒区美術館で開催中の「青山悟 刺繍少年フォーエバー 永遠なんてあるのでしょうか」展、2024/4/20-2024/6/9、あと1週間で終わってしまう!
展覧会にあわせて、図録も一般書として刊行されている。展示作品以外にも紹介されている作品あり。
展覧会のメインは2階会場だったが、入ってすぐに、目黒区内在住の青山
恩田陸『夜明けの花園』(毎日読書メモ(537))
恩田陸続く。
今年の1月に刊行された『夜明けの花園』(講談社)、水野理瀬シリーズ最新刊だが、2022年に雑誌に発表された「絵のない絵本」(学園を出たあとの理瀬が、ヨーロッパ方面のリゾート地で思いがけない事件に巻き込まれる)
2023年に雑誌発表された「月蝕」(学園を出る直前の聖が思い出話と暗殺への不安を並行して語る、過去のおさらい的物語)、書下ろしの「丘をゆく船」(聖のひとり語りにも出てきた、黎二
春のみみずく朗読会、雑誌掲載(「新潮」2024年6月号)(毎日読書メモ(536))
2024年3月1日、早稲田大学大隈記念講堂で開催された、「早稲田大学国際文学館主催 村上春樹ライブラリー募金イベント Authors Alive!~作家に会おう~特別編 『村上春樹×川上未映子 春のみみずく朗読会』に行ってきた、その時の記録が雑誌に掲載された。
「新潮」2024年6月号、創刊120周年記念号でもあり、川端康成文学賞発表業でもあり、そこに「春のみみずく朗読会」特集をつけ、当日読まれ
恩田陸『spring』(毎日読書メモ(535))
4月に刊行された恩田陸『spring』(筑摩書房)を読んだ。雑誌「ちくま」に2020年から2023年にかけて連載されていたバレエ小説。
バレエ。その鋭さ、その華やかさ、その躍動感、それをどう言語化するのか。その試みは、かつてピアノコンクールの情景を言語化してみせた『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)に通ずるものがある。というか、先行する『蜜蜂と遠雷』を意識せずには読めない。それがこの小説にとって幸福だったの
板倉鼎・須美子展(千葉市美術館)
先日、千葉市美術館で「板倉鼎・須美子」展を見てきた。会期2024/4/6-2024/6/16。名前を知らない画家だったので、情報があまり入ってきていなかったのだが、チラシで作品を幾つか見て驚いた。不思議な風合いで、鮮やかな色を多用した明るい絵。見に行かなくては!、と時間を作って行ってみたら、予想以上によかった。
そして、感想書かなくちゃ、と思っていたら、昨日の朝日新聞の書評欄に、山内マリコさんが、
宮内悠介『ラウリ・クースクを探して』(毎日読書メモ(534))
複数の紹介記事で見かけて心惹かれた、宮内悠介『ラウリ・クースクを探して』(朝日新聞出版)を読んだ。予想以上に、物語に心を残してしまう、これまで読んだどんな物語とも似ていない、不思議な物語だった。それは近代史のおさらいでもあり、先進IT国家となったエストニアの生存戦略のガイドブックでもあり、犯罪のないミステリでもあり、青春小説でもあった。
印象の淡い表紙(金子幸代装画)は、物語の中盤まで来た時に、
原田ひ香『三千円の使いかた』(毎日読書メモ(533))
原田ひ香『三千円の使いかた』(中公文庫)を読んだ。単行本が出たのが2018年、文庫になったのが2021年8月だが、それ以降、新聞広告でどれだけプロモーションされてきたことか。めっちゃ重版されてる。
テレビドラマにもなっていたが、本読む前にイメージできちゃうのがいやだったので見ていない。なので、新聞広告で見た以上のイメージはなしに読み始める(なので、イメージ持ちたくない方はこの先は読まない方がいいで
国宝・燕子花図屏風 デザインの日本美術(根津美術館)
5月5日(日・祝)に根津美術館に行ってきた。かなり前に日時指定券を買っていたので、行列などなしにすっと入場。当日券は行列していて、少しずつ入れている感じだったが、わたしが帰るときには行列なくなっていたので、当日思い立ってもそんなにストレスなく行ける模様。
恒例の、国宝燕子花図屏風(尾形光琳筆)の展示、大体3年に2回位のペースで見に行っているかな。今年は会期2024年4月13日~5月12日で「国宝・
マティス 自由なフォルム(国立新美術館)
国立新美術館で開催中の「マティス 自由なフォルム」展、2024年2月14日~5月27日。4月18日に見に行ったのだが、その後ばたばたしていて、鑑賞記録をまとめるのが遅くなってしまった。
入場予約不要。逆にどの位混むか不安で平日の朝いちで行ってみたが、ゴールデンウィークが終わろうとしている本日時点でも日時指定不要になっているので、めちゃくちゃ混雑はしていないのかも。実際、見にくくていやな思いはしなか
旧朝香宮邸を読み解くA to Z(東京都庭園美術館)
東京都庭園美術館は、1933(昭和8)年に朝香宮邸として建てられ、アール・デコ様式の建物を用いた美術館。庭も広くて気持ちいい。
朝香宮家は、久邇宮朝彦親王の第8王子鳩彦王が1906年(明治39年)に創立された宮家。訪れるたびに屋敷の広さ、調度の豪奢さに感銘を受けていたのだが、屋敷そのものをクローズアップした今回の展覧会で、改めてその金のかかり具合に驚く。久邇宮家とか書いていても、現在の皇族とどの程