とびたつばさ

1996年生まれ、阪神ファンです。noteでは試合を見て感じたことをよく書いてます。高…

とびたつばさ

1996年生まれ、阪神ファンです。noteでは試合を見て感じたことをよく書いてます。高校と大学では新聞部に入って学生記者をやってました。書くのも撮るのも好きです。文春野球学校1期生。バトンズの学校受講生。

マガジン

  • 【2024年】阪神タイガースまとめ

    2024年に行われたタイガースの試合について書いたnoteをまとめます。

  • 福岡移住日記

    生まれてからずっと実家で暮らしてきた26歳男性が、福岡の博多で一人暮らしをする様子を記録した日記。後からこっそり見返すくらいがおもしろい。

  • 【2023年】阪神タイガースまとめ

    2023年に行われたタイガースの試合について書いたnoteをまとめます。選手ひとりを取り上げることが多いです。あなたのお気に入りの選手から読んで、ほかに気になったnoteがあったら読んでほしいです。

  • 【2022年】阪神タイガースまとめ

    2022年に行われたタイガースの試合について書いたnoteをまとめます。選手ひとりを取り上げることが多いです。あなたのお気に入りの選手はいるでしょうか。

  • 温泉・銭湯訪問記

    訪れたお風呂の話をまとめています。まあゆっくり浸かっていってください

最近の記事

カヌレうまい【5/14 対ドラゴンズ戦●】

オフシーズンに放送される名物番組「球辞苑」で、地方球場が特集された。かつてスワローズなどでプレーした飯田哲也は「その地方ならではの食べ物が楽しみ」と番組内で語っていた。僕ら野球ファンが遠征先で名物を食べるようにプロ野球選手もまた、普段行かないところの食事を楽しみにしている。 ちょっとだけ、グラウンドの向こう側の選手が身近に感じられた。 豊橋市民球場で行われる1戦。名古屋からそう遠くないとはいえ、普段とは違う球場で、タイガースの選手も何か楽しみにしているものがあるかもしれない

    • 才木浩人がすごかったんだよ【5/12 対ベイスターズ戦○】

      才木浩人が先発する日は、なるべくプレーボール前から試合を見ていたい。1球目を投げる前からじっくり見たいものがあるからだ。 マウンドの前帽子を脱ぎ、目をつぶって一礼。肘のトミー・ジョン手術をして、投げられない時期を経て戻ってきた才木は、投げる前にこうして感謝の気持ちを表すようになった。マウンドでは豪快、それ以外では飄々としたイメージの才木だけど、きっと本当は1つ1つのことを大事にできる丁寧な人なんだと思う。そして球場で才木のこの所作を見るたび、なんだか客席で見ている僕まで「応援

      • 激戦の帰り道で思い出したのは、大山悠輔の心遣い【5/11 対ベイスターズ戦●】

        関東の球場に遠征する際は、実家への帰省も兼ねることにしている。横浜スタジアムまでから自宅までは電車で1時間半くらい。試合のことを振り返る時間は十分すぎるくらいにある。京浜東北線の車内から景色を眺めながら思い浮かんできたのは、大山悠輔だった。 8回表1アウト1塁で迎えたこの日の第5打席。ベイスターズ・山﨑康晃の初球が大山の方へ抜けていった。大山はボールを避けきれず、肩の近くにボールが当たった。あと少しで頭に当たるんじゃないかってくらい、怖い球だった。 怒号が混じったざわつきが

        • 僕は迷わずレフトスタンドで宮﨑敏郎の名前を叫んだ【5/10 対ベイスターズ戦◯】

          外野席から見ている分には、本当に何が起きたのか分からなかった。僕が見ていたレフトスタンドからは、打球がどうしてあんなに高く弾んだのか分からなかった。最初は井上広大の打球が捕球される前にサードベースに当たったのかと思った。サードの宮﨑敏郎も最初は打球を追いかけていたから、まさか直撃しているなんと思いもしなかった。だが六甲おろしを歌っている途中で、僕も周りのファンも様子がおかしいことに気づく。 最初にトレーナーと担架が出てきた。次に首を固定するストレッチャーが出てきた。それでも

        カヌレうまい【5/14 対ドラゴンズ戦●】

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        • 【2024年】阪神タイガースまとめ
          36本
        • 福岡移住日記
          36本
        • 【2023年】阪神タイガースまとめ
          82本
        • 【2022年】阪神タイガースまとめ
          63本
        • 温泉・銭湯訪問記
          2本

        記事

          試行錯誤の途中【4/27 対ホークス2軍戦●】

          昨シーズンのあるときから、井上広大は打席で足をあまり上げなくなった。今シーズンも井上は打席内で足をほとんど上げない。いわゆるノーステップ打法だ。 「ノーステップ打法」で検索をかけてみると、直後に「飛ばない」と出てくる。たしかに足を上げて体重移動を行わない分、踏み込みの勢いを力に変えることは難しい。他のプロ野球選手が積極的に取り入れない事情から考えても、これはこれで難しい打ち方なのだろう。 5回を終えて、タイガースは無得点が続いていた。まあ無理もない。2軍戦とはいえ、ホーク

          試行錯誤の途中【4/27 対ホークス2軍戦●】

          6球目を見送った佐藤輝明を、僕は責める気にならない【5/7 対カープ戦●】

          勝負の分け目は8回裏にやってきた。 4番の大山悠輔が四球を選ぶ。2点ビハインドながら1アウト満塁のチャンス。これ以上ないチャンスで佐藤輝明に打席が回ってきた。満塁になったところで、カープのピッチャーは島内颯太郞に交代した。 佐藤輝は初球からスイングをかける。高めのストレートはファウルになって甲子園はどよめいた。2球目、インハイに外れてボール。3球目、4球目もボールになった。打つべき球を見極められているように見える。甲子園のざわめきは一際大きくなった。5球目はストレートが再び

          6球目を見送った佐藤輝明を、僕は責める気にならない【5/7 対カープ戦●】

          ブルペンの柱・岩崎優に伝えたいこと【5/5 対ジャイアンツ戦○】

          14試合登板。防御率0.64。ホールド6。セーブ4。 今日の試合が始まるまでの岩崎優の成績だ。これ以上ないくらいの働きをしてくれている。チームに欠かせない存在だ。 だがファンの印象に残るのはこれまで抑えてくれた試合じゃなくて、1点を失った昨日の試合。8回に登板して1点を追いつかれた。勝ち越しは許さなかったが、タイガースは延長戦で力尽きた。 序盤の1点と終盤の1点は重みが違うし、相手だってなりふり構わずに点を取りに来る。守り切る難易度は同じじゃない。それなのにリリーフは抑えて

          ブルペンの柱・岩崎優に伝えたいこと【5/5 対ジャイアンツ戦○】

          浜地酒造に行ってきた【5/3 対ジャイアンツ戦●】

          球場でときおり見かける「浜地酒造」と書かれたタオルを掲げるタイガースファン。 甲子園球場で売られているヨーグルト甘酒。 浜地真澄の実家が酒蔵なことも、前と比べてだいぶ知られるようになってきた。 浜地のご家族が経営している浜地酒造(杉能舎)は、福岡県の市街地からそこまで遠くない。博多駅から電車とバスを乗り継げば1時間程度で着くし、車なら下道でも40分くらいだ。福岡に引っ越してから浜地の実家は、僕にとって半日あれば行ける場所に変わった。 ゴールデンウィークの市街地はどこも混雑し

          浜地酒造に行ってきた【5/3 対ジャイアンツ戦●】

          緊張の糸が張り詰める中で【5/1 対カープ戦▲】

          9回は両チーム共に無得点に終わり、勝負は延長戦に突入した。延長10回のマウンドに上がったのは、今季現役ドラフトで加入した漆原大晟だった。 タイガースは6回から継投策に入っていて、漆原の前に4人の投手が登板している。ブルペン陣がよく粘ってくれているけれど、こういう展開の試合は回を追うごとにその緊張は大きく、重くなっていく。 漆原は先頭打者に四球を出した。続く打者に送りバントを決められ、サヨナラの機運が高まるカープファンから歓声が起こる。さっき投球練習を終えたばかりな気がしたの

          緊張の糸が張り詰める中で【5/1 対カープ戦▲】

          バッテリーで勝つ【4/30 対カープ戦○】

          昨年同様、タイガースの投手陣は盤石そうだ。投手によっては昨シーズンからの疲労があるかもしれないし、他球団からのマークも厳しくなっているはず。そんな中で高いパフォーマンスを発揮するのは容易ではないはずだ。 好調な投手陣の裏には、キャッチャー陣の頑張りもあるのだろう。 梅野隆太郎のコンディション回復が開幕までに間に合ったこともあって、今のタイガースは梅野と坂本誠志郎がだいたい半分ずつ出番を分け合っている。ゴールデングラブ賞を受賞した選手同士が共闘しているチームはタイガースだけだ

          バッテリーで勝つ【4/30 対カープ戦○】

          僕が子どもインタビューを楽しみにしている理由【4/27 対スワローズ戦○】

          今年もゴールデンウィークのこどもまつりの時季がやってきた。選手の過去が分かる紹介映像も好きだけど、試合に勝利した時だけ行われるヒーローインタビュー体験も好きだ。抽選に当たった子どもたちが緊張しながら選手に質問する様子は微笑ましいし、何より選手の回答からは、その選手の人柄がよく分かる。選手も普段のインタビューとは勝手が違うからか、リアクションもより素直なものになっている気がする。 この日は逆転ホームランを放った近本光司と、3勝目を挙げた大竹耕太郎がヒーローに選ばれた。いつも通

          僕が子どもインタビューを楽しみにしている理由【4/27 対スワローズ戦○】

          勝ち越しのチャンスでベンチの近本光司が吼えていた【4/24 対ベイスターズ戦○】

          大山悠輔の鋭い打球がセンター前に抜けていく。大山のタイムリーで近本光司が同点のホームを踏んだ。9回の攻撃で、やっと追いついた。 それにしてもひどい雨と風だ。ベンチに戻った近本がタオルで体を拭いている。放置していたら体が冷えてしまいそうだ。近本は体を拭きながら、グラウンドの戦況を見つめている。 1点入れば勝ち越しという状況で打者はS.ノイジー。相手投手の制球が定まらず、2ボール0ストライクとなった。 「~~~~~!!!」 なんと言っているかまでは分からなかったけれど、近本

          勝ち越しのチャンスでベンチの近本光司が吼えていた【4/24 対ベイスターズ戦○】

          誕生日プレゼントに大山悠輔のホームランをもらった【4/19 対ドラゴンズ戦○】

          個人的な話だが、28歳の誕生日を迎えた。とはいえ1人暮らし男性の誕生日なんて、いつも通り仕事をこなしていつも通りの1日を終えるだけだ。僕はお酒も飲まないからどこにも寄らずまっすぐ家に帰る。 戻った家でテレビを付けて、タイガースの良いところが見られたら、それで良い1日だったなって思える。 大山悠輔の第3打席。今年のどの試合より、バットのいい音が響く。打球がぐんぐん伸びていき、バックスクリーンに飛び込んだ。待望の今シーズン第1号ホームラン。本当にこれまで1本も打っていなかったと

          誕生日プレゼントに大山悠輔のホームランをもらった【4/19 対ドラゴンズ戦○】

          西勇輝の頑張りを書き残したい【4/18 対ジャイアンツ戦○】

          打球が爆速で1,2塁を抜けていき、試合は決着した。勝負を決めた佐藤輝明が歓喜のウォーターシャワーを浴びている。サヨナラ犠牲フライは去年1度あるけれど、サヨナラヒットを放ったのはプロに入ってから初めてだ。 延長10回までもつれての決着。試合は終始ロースコアで、緊迫した展開だった。にもかかわらず、タイガースはJ.ゲラと岩崎優を起用せずに勝利した。試合展開によってセットアッパーとクローザーを代わり代わり務めているこの2人を温存しつつ勝てたのは、先発の西勇輝が長いイニングを投げてくれ

          西勇輝の頑張りを書き残したい【4/18 対ジャイアンツ戦○】

          植田は本塁を取りにいく【4/16 対ジャイアンツ戦▲】

          1アウト2塁。打球がピッチャー前に転がった。 前に飛んだ打球に反応して2塁ランナーが飛び出してしまった。 走者にとっては大ピンチな場面。の、はずなのに、ランナーの植田海はどこか落ち着いているように見える。追い込まれている感じが全くない。 まるで「いつでも来なよ」と言わんばかりに、ボールを持っているピッチャーの山崎伊織が来るのを待ち構えているようだ。植田はよく見ないと分からないくらい小さくジャンプしていて、走る機会をうかがっている。ギリギリまで山崎を引きつけて、そしてタッチさ

          植田は本塁を取りにいく【4/16 対ジャイアンツ戦▲】

          山本泰寛の執念深さを、僕はよく知っている【4/13 対ドラゴンズ戦●】

          開幕して間もない頃に起こる「移籍した選手にどういう感情を持てば良いか」問題。戦力外通告かトレードか、はたまたFA権公使なのか。移籍の仕方によって捉え方は変わってくるが、結局は人間関係のようなものだから答えは選手によって違ってくる、ということになるのだろう。 少なくとも僕は、1軍の舞台でドラゴンズの山本泰寛に会えることを楽しみにしていた。 たとえ他球団から来た選手でも、タイガースのユニフォームを着て一緒に戦った選手との間にはいくつもの思い出ができる。在籍していた期間が短くても

          山本泰寛の執念深さを、僕はよく知っている【4/13 対ドラゴンズ戦●】